辛口インプレ倶楽部|メガバス・マリンギャング

2015/01/27
総合 新製品
最新重心移動システム「LBO」の実力を検証。

メガバスの最新シーバスミノーをインプレ

重心移動時の摩擦抵抗を極限まで軽減するため、実に88個ものボールベアリングを搭載する重心移動システム「LBO(エルボー)」。この最新のテクノロジーを最初に搭載したルアーがメガバス社の「マリンギャング」だ。同社の伊東由樹社長の秘蔵のルアーと最新技術を融合させたというこの商品、注目しているというメッセージを多くいただいたので、今回、F!編集部では実際に釣り場でインプレッションを実施してきた。ぜひ購入の参考にしていただきたいと思う。

 

【フォルム】サイレントアサシン140をちょっとファットにした感じ

全長140mm、重量26g。形状についてはずばりシマノのサイレントアサシン140にかなり似ている。ボディ中央やや前方にボリュームを持たせたフォルム、ボリュームのあるボディ、リップの角度・・・、そっくりといっていいレベル。ただし、マリンギャングのほうがよりボリューム感があり、かなりファットな作りとなっている。

 

【第一印象】ウェイトが動かない・・・

実際手にしてみてまず気になったのは「重心が移動しない」ということだった。いくら強くルアーを振っても、前方に固定されているウェイトが動かない。これには正直「不良品か?」という疑念を抱かざるを得なかった。その他、最初に気になった点はフックにがまかつのSP-MHの#3が標準で付いているところ。この手のルアーとしてはずいぶん大きいサイズなので、大型シーバス、ヒラスズキなどでも十分なフック強度があるのは心強い。反面、中小型のシーバスやヒラメ狙いにはちょっと大きすぎないか、しっかりフッキングするか心配な部分もなくはない。

 

【ウェイト移動】LBOの性能をチェック

実際に釣り場で投げてみると、前述のウェイトが動かない問題は杞憂に終わった。バックスイングに入ると素早く「カチッ」とウェイトが後方に移動する。「なるほど、これがLBOか」と思わせるウェイト移動の速さがある。この点に関しては他のルアーと比較するのが一番わかりやすいように思われる。バネによってウェイト移動を調整するAR-Cシステムを搭載するサイレントアサシンと比較して、バネの抵抗がない分より素早くウェイトが後方へ移動する。またサイレントアサシンとともに飛距離No.1の座を争うショアラインシャイナーZと比較してもより重心の移動が速い印象だ。バックスイングのかなり早い段階でウェイトが後方へ移動しているのだ。アサシンやZがバックキャストの最終段階でウェイトが最後方に移動するイメージだとしたら、マリンギャングはバックスイングのかなり初期の段階でウェイトが移動しきっているイメージだ。

 

【キャスティング性能】キャスティングには少しコツがいる

ウェイトの移動が速いため、アサシンやZ、その他重心移動式のルアーに慣れている人は最初少し違和感を感じるかもしれない。いつも通りキャストすると、いつもよりだいぶ早く「カチッ」とウェイトが移動する。このタイムラグに最初は戸惑った。ウェイトが乗り切らない感じというか、タイミングを図りづらい感じ。ただし、数投もするとすっかり慣れて、この「カチッ」が心地よく感じるようになってきた。

 

【飛距離】2大ぶっ飛びミノー・アサシン140、ショアラインZ140と比較

肝心な飛距離については一投一投条件が違うので、純粋な比較はできないので、参考程度に読んでいただきたい。前述のサイレントアサシン140、ショアラインシャイナーと比較すると以下のような印象だ。「逆風下でのアサシン」、「安定のZ」、「爆発力のマリンギャング」といったところ。アサシン140は細身ということもあり一番瞬発力が高く、また逆風下でもとにかく飛ぶ。Z140は「ウェイトが乗っている感」がとにかくあり、どんな状況でも安定した飛距離を出してくれる。これに対して、マリンギャングはボディ面積の大きいこともあり風には少し弱い印象。ただ条件が整った時の爆発力は高く、他のふたつのルアーに十分匹敵する飛距離を出していた。

 

【泳ぎ】しっかり泳ぐ系。引き重り感は否めない

泳ぎに関しては、かなりしっかりとウォブンロールで泳ぐ。その分少し引きお守りする感は否めないが、しっかり泳がせてアピールする釣りに適した印象。流れにもまずまず強く、磯の釣りとも相性が良さそうだ。レンジについては0〜1mというメーカー表記だが、通常の釣り方だと0mというより1mといった感じ。つまり割としっかり潜る。前述のアサシンとZをまた出すと、アサシン → Z → マリンギャングの順で潜行レンジが深いように感じた。

 

【総括】

以上を踏まえてこのルアーを総括すると、メインとなるフィールドは河川、磯、サーフなど。キャストのコツを習得すればかなり飛距離が出せるので、サーフのヒラメ狙いとも相性が良さそうだ。泳ぎ的にはスレた魚というよりは、どちらかというと活性の高いやる気のある魚を狙うのにいい印象。あとは大物狙い。140mmというボディサイズも大物狙いに合っていそうだが、3番フックを背負ってもしっかりアクションするのは好印象だった。個人的には磯マル、磯ヒラ、サーフヒラメで当面ルアーボックスに入れていこうと思っている。割と定着してしまった感のある1軍ルアーボックスに新たに食い込んできてくれることに期待したい。

文=F!編集部

 

MEGABASS|MARINE GANG
全長|140mm
重量|26g
潜行レンジ|0〜1m
価格|2,376円
HP|http://www.megabass.co.jp/site/products/marine-gang-2/