マリア「カーボンバイブ」を最速インプレ

2015/07/10
総合 新製品
写真はインプレ中にキャッチした50cmクラス。今回はカーボンプレートの実力を徹底検証した。

注目のカーボンプレートの鉄板バイブがいよいよ発売開始

FISHING STATION!でもプロト段階から何度か取り上げ、その度に大きな反響のあったマリアの新型鉄板バイブ「カーボンバイブ」。プレート部に軽量素材の代名詞「カーボン」を採用しているとあって何とも男心をくすぐる製品だが、今回は7月9日の発売に合わせて早速カーボンバイブを購入。最速でインプレをしてきたので、ぜひ購入の際の参考にしていただければと思う。

 

まずは触ってみる

今回テストしたのは港湾エリアの超メジャー河川。26gと18gの両モデルを準備して向かったが、釣りをする前にやはりカーボン製のプレート部が気になり、まずはその部分を触ったり曲げたりしてチェックしてみた。カーボンというこれまでにない素材ということで強度面が気になる方もいることと思うが、カーボン部分を両手でグッと曲げようとしても、まったく折れたり曲がったりする気配はなかった(強度については後述)。

 

重心が「下」「前」に集中している感じ

続いてプレート部の後方を掴んで少し上下左右に振ってみる。すると、これまでの真鍮製プレートの鉄板バイブとはまったく異なる感触があった。プレート部が明らかに軽く(マリアによると真鍮製に比べて80%軽量化しているという)、ボディ本体(ウェイト部)の重さ・遠心力を強く感じる。重量がボディ本体に集中している感じ、重心が「前」に、そして「下」に集中していることがしっかり感じ取れた。「これは明らかに泳ぎにも影響するだろうな」という印象だった。

 

キャスティングしてみた印象

キャスティングしてみると、飛距離は通常の鉄板バイブと同等といったところ。従来のモデルに比べて明らかに飛ぶというほどではない。ただ、全体的に飛行姿勢が安定している印象を受けた。前述したように重心がウェイト部に集中しているので、ルアーの持つウェイトを素直に生かしてキャストできるイメージだ。

 

巻き抵抗が明らかに軽い。ブルブル感を求める人には物足りないかも?

さて、肝心な泳ぎについて。これについては、まず明らかに「巻き抵抗」が軽かった。鉄板バイブというと、ブルルルルルルという「泳いでいる感」が強く、同時にズッシリとロッドに伝わる重みが特徴だが、カーボンバイブはあれ?と思うくらい巻き抵抗が軽い。先ほどの擬音と比較するとトゥルルルルルルといった感じだろうか。飛距離を稼ぎ、ひたすら投げ倒すこの手のルアーでは、この巻き抵抗の軽さは大きなアドバンテージだといっていいだろう。投げ続けてもストレスや疲労が非常に少なかった。反面、あのしっかりとした巻き心地、泳いでいる感を求める人には少し物足りなさを感じさせるかもしれない。

 

レスポンスはかなり良い

一般的に巻き重りしないバイブはレスポンスが悪いと思われがちだが、カーボンバイブは逆にレスポンスが非常に良かった。カーボンプレートを採用したことによりボディが低重心化され、無駄に力が分散されなくなり、低速リトリーブからキビキビと泳ぐ。高速リトリーブでもバランスを崩すことなく泳ぎ、リフト&フォールなどへの追従性も上出来だった。

 

強度も十分。従来品と同じ力で曲げ比べてみた

強度面については最初に少し言及したが、少し補足しておきたいと思う。今回は橋脚や護岸にぶつけるというシチュエーションはなかったが、小一時間ほどの釣行で曲がったり、折れたりという目立ったダメージはなかった。また、インプレ時には幸いにも2ヒット、1キャッチという上々の釣果を出すことができたが、魚が暴れるときの衝撃によるルアーの損傷もなかった。ちなみに今回は某社の人気鉄板バイブのプレートがグニャッと曲げてから、同じ程度の力でカーボンバイブを曲げてみたが、折れたり曲がったりすることはなかった。

 

「曲がらない」というメリット。曲がりは修復できない

ここで感じたのは「曲がらない」というメリットだった。この手のルアーは一度プレート部が曲がってしまうと100%完全な状態(まっすぐな状態)に人間が修復するのは不可能である。実際、筆者も以前にプレートが曲がってしまいまっすぐに直したことがあったが、泳ぎが変わってしまったり、いまひとつ信頼できなくなったりして、買い直したことがあった。この点、カーボンプレートはおそらく力をかけすぎると曲がらずに折れるのだろうけれど、よっぽどのことがない限りそうしたこともなさそうだし、「曲がらない」ことは大きなメリットだといっていいだろう。

 

少し値が張るのが唯一のネックだが・・・

最後になるが、気になる価格はオープン価格だが、筆者は量販店で1,500円ほどで購入。鉄板バイブとしてはなかなか高額な部類に入る。買いか?となると、個人的には「早速釣れた」ということを別にしても「買い」だと思う。好みの分かれる部分はあるだろうが、少なくとも現時点で最先端の鉄板バイブの姿を感じてもらえるだろう。なお、マリアの公式PV(下)では本格的な機械を使用した強度実験がされているので、興味のある方はこちらもチェックしてもらいたい。

文=F!編集部

 

MARIA|CARBON VIB
重量|18g、26g
全長|65mm(18g)、75mm(26g)
価格|オープン
HP|http://yamaria.co.jp/cms/special/maria/carbon-vib/index.html