トレーシー25が好調なセールスを記録

2014/05/30
総合 新製品
イルカのようなフォルムが、水平姿勢のアクション、引き抵抗の軽さ、ライン絡みの少なさを生む。

かつてないほどにユーザー目線

BLUE BLUEのメタルバイブレーション「トレイシー25」が、発売早々好調なセールスを記録している。メタルバイブレーションといえば、小沼正弥さんがクロスウォーターの爆岸バイブを多用するようになってから注目されるようになり、コアマンのアイアンプレートが爆発的にヒット。その後各社こぞってこのジャンルに参入し、あっという間にアングラーの間で定着した。

そんな中“後発”といえるこのタイミングで、BLUE BLUE代表の村岡昌憲さんが仕掛けたのには、当然、理由がある。百花繚乱のこのジャンルにおいて、圧倒的な一番を追求したかったからだ。市場調査、既存商品の徹底的な投げ込みからすべてが始まった。

実はこうした市場調査やテストというのは、いままで村岡さんのルアー作りにはあまり縁がなかったそう。「自分が欲しいものを作る」、それが従来、村岡さんのルアー作りの一番の根底にあったからだ。もちろん自分が欲しいものでなければならない、しかし、それ以上にアングラー目線で。試行錯誤を繰り返すことになる。

 

メタルバイブレーションに求められる3要素

ただ、そうした中で、アングラーがこのジャンルのルアーに求めるものが次第に見えてきたのだという。「ラインが絡まないこと」「引き抵抗が軽いこと」「釣れるアクションであること」。この3つの特徴を実際に備えたものが市場で評価されているということに気付く。

このジャンルのルアーはとにかくラインが絡みやすい。飛距離が出る分、ライン絡みは致命的だ。時間をロスし、魚に余計なプレッシャーを与え、そしてチャンスを逃す。「着水直前」と「フォール時」にテールフックがラインを拾い、ライントラブルが発生しやすいことを調べ、テールフックの位置を従来品よりも下げることでこの問題を解決した。

引き抵抗については、従来品がリトリーブスピードを上げると、引き抵抗が重くなっていることに注目。しっかりハイピッチなローリングアクションを出しつつ、水をしっかり後方へ受け流したい。これを追求した結果、トレイシーのトレードマークであるイルカのようなボディ形状が生まれ、結果、常に軽い巻き心地を実現した。

アクションは、とにかく「水平姿勢」にこだわっている。これは村岡さんのルアー哲学といっていい。従来頭下がりのスイム姿勢だったバイブレーションの世界は、水平姿勢を保つレンジバイブの登場で劇的に変わった。メタルバイブも同様に水平姿勢のものが釣れると村岡さんは言うが、しかし、既製品は水深10mで水平姿勢になるなど、水平姿勢を維持できるレンジが限られているという。そこで、重心、バランス、フォルム、ラインアイの位置、微調整に微調整を重ねて、限りなく理想的な水平姿勢を実現した。

 

 

結果については、これが何よりもの証左となるだろう。

 

遅れてやってきたイルカ型のメタルバイブレーションは、積極的にユーザーの視点を取り入れた、ある意味で非村岡的なルアーになっていた。果たして、アイアンプレートの1強ムードを崩せるか。好調なスタートをきったメタルバイブレーションが、この夏、真価が問われることになりそうだ。

文=F!編集部

 

BLUE BLUE|TRACY25
タイプ|メタルバイブレーション
重量|25g
カラー|10色
価格|1,404円
HP|http://bluebluefishing.com/#third