本年最大の問題作? シリコン製ブレードベイト

2015/10/23
総合 新製品
小沼正弥さんが直々に解説。「変形するブレード」に最大の秘密が。 ブレードベイトの勢力図が一気に変わりそうだ。

シーバス用ブレードベイトの勢力図が大きく変わりそう

ブレードベイトの勢力図を一気に変えるであろう新製品が発売された。小沼正弥さんプロデュースでマドネスから発売される「バクリースピン」。小沼さんとマドネスのコラボといえばシリテンバイブなどこれまでもシリコン製ルアーを数多くヒットさせてきたが、今回の新製品もシリコン製。つまり本作は業界初のシリコン製のブレードベイトとなる。ただ、何でもシリコンにすればいいという発想ありきではないようだ。なぜシリコンなのか? 小沼さんに話を聞くと、そこには驚くべき発想と効果が隠されていた。

 

「変形するブレード」に最大の秘密が

「ブレードにもシリコンを使うのには当然理由があるんだよね。シリコンって柔らかいでしょ? それがどういうことかと言うと、ブレードがリトリーブによって水圧を受けて変形するんだよね。ブレードの形が常に変わる、それによってブレードの回り方も波動もいつも変わってくる。つまり、魚にとっては常に新しいルアーが前を通っていくっていうか。だからスレにくいし、スレた魚もよく釣れるんだよ」。ブレードの形が常に変わることがこのルアーの最大の特徴。波動が一定でなくなるので、魚にとっても常にルアーがフレッシュな状態になるというのだ。

 

金属製ブレードと違い「異音」がないのも特徴

音がしないのもこのルアーの強みだと小沼さんは言う。「金属ではないって所もポイントだよね。金属製のブレードだと、どうしても不自然な音がしちゃう。水の中で実際に聞いてみるとブレードの音って結構するんだよね。でもバクリースピンはシリコン製だから変な金属音がしない。当然、魚から見切られづらいよね」。そう語る小沼さんは自信満々だ。まわりがゼロの状況で7匹連発したこともあるというし、釣れるシーバスはすでに一度釣られている個体も多いのだという。一度痛い思いをした魚でも、つい食いついてしまうというのだ。

 

フラッシングに弱点あり? と思いきや・・・

さて、こんな声も聞こえてくるかもしれない。「シリコンのブレードだとフラッシングが弱いのではないか?」。実際に筆者も疑問を感じ、この点について小沼さんに聞いてみた。「いやいや。よく見てみてよ。ブレード部分も銀粉仕様なんですよ。それもマドネスじゃないと手に入れられない京都の特別な銀粉仕様。もう銀粉の効果は皆さんによく分かってもらえたと思うけど、柔らかい光がシーバスにほんと効果的なんだよ」。

 

従来のブレードベイトよりも格段に使いやすくなっている

「バクリースピンは比重が高くて沈下速度が速いのも特徴だね。これまでのブレードベイトは浮き上がりやすい特性上、どうしてもただ巻きには向いてなかったんだよ。ただ巻きで狙うと、ボトムから一気に浮き上がっちゃうから。だからみんなリフト&フォールで使ってたんだけどさ。でも、このルアーは比重が高くて浮き上がりづらいからボトムを離さないんだよね。だからリフト&フォールはもちろん、ただ巻きでも使えるんだ」。ブレードベイトの基本であるリフト&フォールだけでなく、ただ巻きにも対応。そういった意味では、入門者でもより使いやすい設計になっているといえるだろう。

 

小沼さんの抱えるジレンマ!?

革新的なルアーを世に送り出してきた小沼さんは言う。「俺って、いつも自分でハードル上げちゃってるんだよ。釣れるルアー作って、さらに釣れるルアー作って、さらにもっと釣れるルアー作ってってやってるから。次はもっともっと釣れるルアーを作らなきゃいけなくなるんだよね。みんなが使い出すと、釣れるのが当たり前になっちゃうでしょ? まあ、今回のバクリースピンもそうだよね。でも、一年くらい自分だけこっそり使って良い釣りさせてもらったからいいかなとは思ってるけどさ(笑)」

 

MADNESS|BAKUREE SPIN30
全長|110mm
重量|30g
カラー|10色
価格|1,458円
HP|http://www.madness.co.jp/products/seabass/bakuree-spin-30