アイマ|3フックの鉄板バイブ市場に参入

2015/10/27
総合 新製品
“後発”ならではのアドバンテージでライバルを出し抜けるか?

本命不在の注目市場

ジャッカル|ビッグバッカー107、ダイワ|リアルスティール(35g)、ゼッツ|ハンネルなど3フックの大型鉄板バイブレーションが少ずつ増えてきている。鉄板バイブレーションの最大の利点でもある飛距離をさらに向上させられること、大型ベイトを捕食するシーバスへの対応力を高められることがアングラーからの支持を集める理由のようで、各社セールスも好調だという。ただ、ビッグバッカーにしてもリアルスティールにしても好評ではあるが、確固たるポジションを確立したと言えるかというと、決してまだそこまでは到達したとは言い切れない。まだまだこのサイズの鉄板バイブに抵抗感を持つアングラーは多いし、小型サイズで十分だと感じているアングラーが多いのが現状なのだ。そして、このほど人気ルアーメーカー・アイマも「エスパーダ110」という110mmサイズの鉄板バイブレーションの販売を開始。この市場に参入する運びとなった。

 

あえてコウメ インフィニティシリーズではなく

非常に幅広いジャンルのルアーをラインナップするアイマがこれまでこのカテゴリーにルアーを投入していなかったというのも少し意外な感じがするが、アイマはこれまで鉄板バイブについては「コウメ インフィニティ」というシリーズで販売してきた。コウメ インフィニティは現在は20gと28gというオーソドックスなラインナップとなっているが、そこをあえてコウメシリーズではなく、エスパーダという新しいシリーズを立ち上げて大型の鉄板バイブレーションを登場させたことになる。

 

「ライバル」とのスペック比較

早速、詳細を見ていこう。まず長さについては110mm。107mmのビッグバッカーよりも少し大きく、120mmのリアルスティールに比べると少し控えめといった印象だ。重さについても33gということで、27gのビッグバッカー、35gのリアルスティールの中間。スペックは大型鉄板バイブレーションのカテゴリーにあっては平均的なものになっているといえる。3フックを搭載する点もライバルたちと同様だ。

 

「無用の長物」とならないバランス設計

このエスパーダ110を見て、印象的な「頭」に目がいった読者も多いのではないだろうか。頭の部分が非常にボリューミーなフォルムになっていて、重心が全体的に前寄りに置かれている。これは飛行姿勢を安定させるために生み出されたボディバランスを実現するためだという。たしかに鉄板バイブレーションはプレート部が薄いこともあり、このサイズともなると横風などを受けるとバランスを崩してしまうことが少なくない。ただ、これではせっかくの大柄のボディも無用の長物ともなりかねない。エスパーダはこの部分に着目し調整を加えたルアーだというが、これは“後発”の強みの部分といっていいだろう。

 

どんな場面で使うべきか?

さて、どんな場面で使用するのがいいのか? やはり大型のベイトフィッシュ、たとえばコノシロやボラ、落ちアユなどをシーバスが捕食している場面で使ってみたい。これらの大型ベイトのパターンの状況では、通常は大きいサイズのミノーやバイブレーションが使用されることが多いが、これらのフォローとして入れてみるのも面白そう。レンジ、波動、泳ぐスピードなども大きく異なるし、テンポよく広範囲を探れるのが鉄板バイブの特徴。これらを生かした釣りを展開してみるのも大いにアリだろう。特にコノシロのレンジがボトム付近に集中するような状況、スローな釣りに反応がなくリアクションバイトを誘っていくような状況で効果がありそうだ。

 

“後発”ならではのアドバンテージでライバルを出し抜けるか?

ちなみに、このエスパーダはビッグバッカー、リアルスティールなどと同じくラインアイを複数個持つタイプ。3つのラインアイは流速やリトリーブ速度に応じて変えるのがアイマのおすすめの使用方法。リトリーブが重いと感じたり、逆にスカスカでルアーが泳いでいないと感じたりしたら、微調整を加えるといい(後ろのアイのほうがアクションが強くなる)。完全な“後発”ではあるが、後発ならではの工夫も見られるエスパーダ110、発売は11月30日を予定。このカテゴリーに抵抗感があったアングラーにもぜひ使ってみて欲しい製品だ。ただ、シーズン的にはいまがもっとも出番が多そうなので、もうちょっと発売を早めて欲しかったのがF!編集部的な本音だ。

文=F!編集部

 

IMA|ESPADA110
全長|110mm
重量|33g
価格|1,404円
HP|http://www.ima-ams.co.jp/products/espada-110#tab0