辛口インプレ倶楽部|ZBLモンスーンブレイカー

2016/01/25
総合 新製品
「サーフ」(良型ヒラメキャッチ)と「磯」でテスト。もちろん超辛口コメント。悪いところも全部書きます!

自腹で購入。良いところ、悪いところ全部書きます!

マンネリ気味のヒラスズキ釣りやヒラメゲームの流れを変えようと購入したジップベイツの「ZBLモンスーンブレイカー」を辛口インプレ。今回も自腹購入ということで、良いところも悪いところ全部書いているので、購入の際の参考にしていただきたい。

 

「ぶっ飛びくん」など実力派シンペンとの比較

ヒラスズキゲームやサーフでのヒラメゲームでは、やはりヘビーウェイトのシンキングペンシルやジグミノーが強力な戦力になる。ミノーとは異なる控えめな泳ぎがハマることもあるし、飛距離や飛行姿勢もミノーより上回ることが多い。そして何よりも任意のレンジにルアーを留めることができ、また狙った場所に対して長くルアーを置いておける点においてミノーよりも大きなアドバンテージがある。そんなシンペンだが、筆者はこれまでヒラスズキゲームやサーフゲームでは「ぶっ飛びくん95S」(ジャンプライズ)やレビン(ロンジン)、スイッチヒッター(ダイワ)ばかりを使用して、まあそれなりに釣果は出てはいたのだが、ちょっと飽きてきたというか、頼りすぎていたというか・・・簡単に言えば他のルアーを試してみたいと思っていたのだ。そこで白羽の矢が立ったのが今回紹介するモンスーンブレイカーという訳(メーカーによるとジグミノーにカテゴライズされるようだ)。

 

サーフでインプレッション。無風時の飛距離はかなりのもの

長さ115mm、重さは29g。筆者の中で一番飛ぶシンペンと考えていたぶっ飛びくん(95mm、27g)よりもだいぶ細長いフォルムで2g重い。これは飛ぶでしょ?という魂胆で購入した。さて、実際フィールドで使用してみると、これがなかなかよく飛ぶ。最初に使用したのは無風のサーフだったが、風がなければぶっ飛びくんと同程度の飛距離。飛行姿勢はぶっ飛びくんのほうが安定しているが、重さがあるせいかほぼ同じくらい飛ぶ。飛べば釣れる状況も少なくない訳で、この点はまず合格点。

 

フォールをコントロールできればシャローでも使えそう

フォールはヒラを打ってスローに沈む。29gということで、シャローフラットな磯や根回りのサーフなどで根がかりを気にする方もいるかと思うが、フォールは想像以上に遅いので、しっかり着底後にルアーをコントロールできればその心配はさほどいらないかもしれない。むしろ当日は急深のサーフでの釣りだったので、フォールが遅くて焦れったいくらいだった。ただ欠点もある。フォールが遅いため、着底が非常に分かりづらい。当日は無風の状況だったので集中していれば着底を感知できたが、後日強風のサーフで再び使用すると、筆者の腕が悪いこともあり、さっぱり着底が取れなかった。この点はフォール速度の速いシンペンやメタルジグに明らかに分がある。

 

浮き上がりの遅い“粘る”タイプ

泳ぎについては、どちらかというと大きめ。この手の他のシンペンやジグミノー同様、テールを振って泳ぐ。長さがあるせいか、振り幅は前述のぶっ飛びくんやレビンにくらべると小さい。シンペンやジグミノーを特徴付ける指標ともなる「浮き上がりの速さ」については、どちらかというと遅いほう。ボトムまで沈めるとなかなか浮き上がってこない、いわゆる“粘る”タイプ。良くいえばボトムをじっくり探れるタイプ、悪くいえばボトムをしっかり取って探ると根がかりしやすいタイプ。表層を狙おうとすればやや速巻きでということになる。この点で浮き上がりの速いぶっ飛びくん等とは性格が大きく異なる。

 

55cmのヒラメをキャッチ。カラーは・・・

さて、当日はそんなモンスーンブレイカーで結果が出た。フルキャストしてボトムを取って7〜8回巻き、再びボトムを取ってを繰り返しているとバイトが出た。上がってきたのは55cmほどのヒラメ。急深のサーフで浮き上がりにくい特性を生かしてボトムからルアーを離さずにじっくり探れたのが功を奏したようだ。ちなみに使用していたカラーは「アルメールブラック」というホログラムベースで背中とベリーが黒いもの(写真)。当日はイワシとカマスの群れが接岸していたので、細身のルアーがさらに細身に見えるこのカラーが良かったのかもしれない。

 

致命的な弱点。横風にとにかく弱い

釣果が出ると買い足す。あまり雑誌などで書かれることはないが、釣り人であれば誰しもが知っている最強メソッドのひとつである。筆者も御多分に漏れず2個買い足し、後日磯にヒラスズキ狙いで向かった。ただ、残念な結果が待っていた。当日は横風が10mほど吹くコンディション。先日サーフであれだけの飛距離を出していたモンスーンブレイカーがまるで飛ばない・・・。横風を受け、想像していた飛距離の半分も飛ばない。風を受けるとまるでダメなのだ。同じ状況でも、ぶっ飛びくんであればどうにか釣りになるレベルで飛ぶ。実際、この日はぶっ飛びんでヒラスズキを3バイトで2キャッチ。モンスーンブレイカーはゼロだった。

 

【総括】

まとめると、このようなところだろうか。

・  浮き上がりが遅く、じっくりボトムを取る釣り(サーフなど)に向く
・  表層を狙うなら速巻きで。青物狙いにマッチしそう
・  無風では非常によく飛ぶが、横風が吹くと飛距離がかなり落ちる

スローに引くなら一般的なシンペンよりも数枚下のレンジを探れるので、ヒラメゲームとの相性が良さそう。また高速で巻くと水面で暴れるアクションを見せるが、これは青物狙いにも良いと感じた。ただ、いかんせん横風が吹くと飛ばない。それでもミノーなどと比べると十分に飛ぶのだが、風が強いとボトムも取りづらくなり、このルアーの良さが発揮できないように感じた。ちなみにサーフでヒラメが出た日、まわりのアングラーは誰も釣果が出ていなかった。筆者の腕を考えると、ルアーが良かったのか、もしくは釣り座が良かったのかということになろう。もし前者と判断された方は、一度モンスーンブレイカーをテストしてみると良いかもしれない。ぜひ風が弱い状況でお試しを!

文=F!編集部

 

ZIP BAITS|ZBL MONSOON BREAKER
全長|115mm
重量|29g
価格|2,052円
HP|http://www.zipbaits.com/products/seabass/zbl_monsoon_breaker/    

 

PHOTO GALLERY