「ぶっ飛び君ミディアム」最速インプレ

2016/03/02
総合 新製品
売り切れ続出。ネットオークションでもプレミア価格が付いている超話題作。インプレでも良い結果が出た。

バイト連発!?  ヒラスズキ実釣インプレ

2016年一回限りの限定生産で、入荷即完売のショップもあり、ネットオークションでもプレミア価格が付いているというジャンプライズの「ぶっ飛び君ミディアム95SS」(重量21g)。既に発売されているノーマルの「ぶっ飛び君95S」(同27g)と「ぶっ飛び君ライト95SS」(同16g)の間を埋めるモデルにあたり、発売前からシーバスアングラー、ヒラスズキアングラーから注目を集めていたモデルだ。そんなぶっ飛び君ミディアムが店頭に並び始めたのが先週の金曜日あたりから。入荷情報を聞きつけて購入したのは、グローピンクフラッシュとイワシウェーブの2色。早速ヒラスズキ釣りで使用してみたので、使用感などをお伝えしていきたいと思う。

 

実際に手にして感じた印象

手にして最初に感じたのは塗装の変化だ。ホログラムがこれまでのぶっ飛び君シリーズと異なるだけでなく、表面塗装もツヤっとしていて手触りもこれまでと少し違う。ジャンプライズによると今回のミディアムから塗装強度は大幅アップしているといいうが、この点は後述することにする。また触って気になったのは、ボディ内部のコトコト音だ。ウェイトが微妙に動いているようだが、これが魚に警戒心などを与えないか少し心配になった。なお、購入時まで知らなかったが、今回のミディアムモデルにはフックが装着されていない。そのため、釣り場で使用する前にフックを各々で装着しなければならないが、推奨サイズは#4。今回はがまかつSP MHの#4を装着することにした。

 

「飛距離」と「飛行姿勢」について

実際に使ってみる。まずは飛距離と飛行姿勢について。飛距離については、大方の予想通りノーマルとライトの間という印象。ただ、21gにしてはさすがによく飛ぶなという印象。というのも、ぶっ飛び君ノーマルはこのウェイトクラスでは私が知っている中で一番よく飛ぶ。ぶっ飛び君は飛行姿勢をオートマチックに修正してくれるのが特徴で、多少のミスキャストでもルアー自体が飛行姿勢を整えてくれる。アングラーのキャスティングスキルを補ってくれるルアーであるといえる。ミディアムについても、この点はシリーズの特徴をよく受け継ぎ、一点目がけて突き刺すような飛行姿勢。当然ぶっ飛び君ノーマルには到底及ばないが、下手なヘビーシンペンよりも遥かに飛ぶ。20gクラスのシンペンの中では最高レベルの飛距離と断言できる。

 

よりクイックになった「泳ぎ」

続いて泳ぎについて。こちらもシリーズの特徴である“ケツ振りアクション”を踏襲している。ラインアイを支点として大きくテールを左右に振る。ロッドや手元にルアーの動きがよく伝わり、何をしているのか分からないという人の多いシンペンにあって、これは非常にありがたい特徴といえるだろう。ぶっ飛び君ノーマルとの比較においては、ミディアムのほうがクイックでレスポンスが良いと感じた。逆にミディアムモデルを使ったあとにノーマルモデルを使うと、鈍い、重いと感じる。その点でミディアムモデルはよりアピール力が高いルアーなのかもしれない。なお、ぶっ飛び君ライトについては、外洋で使用するには少し安定感に乏しい印象を持っていたが、ミディアムにこの手の不安定さは一切感じなかった。

 

ノーマルのぶっ飛び君との比較

シンペンはリップのあるミノーなどと異なり、泳ぎの抵抗が非常に少ないルアーだ。ミノーのようにオートマチックにレンジやコースを設定することができないが、反面、それ故にアングラーが自在にレンジやコースを調整できるルアーだともいえる。その点についてはどうだろうか。個人的には、この点についてはぶっ飛び君ノーマルに分があると感じた。ノーマルモデルは重量がある分、流れや風に強く、狙いたい場所(コース)レンジで粘ってくれる。手元の操作で調整する必要はあるが、より幅広い状況に対応するといえる。重いものはロッドの角度やリトリーブスピードの調整で浮かせることはできるが、軽いものを沈ませるというのは特に風や流れが強い状況では非常に難しいものだ。

 

軽さのメリット

レンジについては、ノーマルモデルよりも浅くなる。ただ、この点はメリットもある。私はノーマルモデルに慣れるまでずいぶん根掛かりさせて大いにジャンプライズに貢献したものだが、ノーマルモデルなら誰でも最初から使いやすいといえる(根掛かりが少ない)。また、当日は新しい発見もあった。かなり速巻きでスキッピング気味に引いていると、ヒラスズキが体全体を出してバイトしてきた。残念ながらルアーを弾き飛ばされてしまいフッキングには至らなかったが、こうしたことができる(やりやすい)のも、ウェイトの軽いモデルならではと思う。

 

当日はヒラスズキのバイトが連発

さて、今回の釣行では朝イチからぶっ飛び君ミディアムにヒラスズキのバイトが連発した。基本的に投げて巻くだけだが、サラシが薄めだったこともあり、ルアーの動きを感じながら少し速めにリトリーブすると反応が良かった。サラシの厚さをイメージしながらロッドの角度とリトリーブスピードを調整して狙うと、面白いようにバイトが出た。ただ、腕が足りず4連続でフックアウト。それでも感触は非常に良かったし、例のコトコト音が問題ないことに確信が持てた(これだけバイトがあると、むしろプラスなのかと思ったりもした)。

 

ミディアムでは2本キャッチ

その後、ぶっ飛び君ノーマルで一本キャッチした後、再びミディアムに戻し先ほどと同様に狙うと、ティップをさらうようなバイトが出た。やはり巻き抵抗がノーマルモデルより軽い分、アタリがダイレクトに伝わってくるので、釣っていても非常に楽しい。今回は下顎の硬い部分にフッキングしており、どうにかここでようやくミディアムで魚をキャッチ。その後もう一本同じパターンで追加し、この日はぶっ飛び君ミディアムでどうにか2本のヒラスズキを釣り上げることができた。

 

当日の状況について

当日の状況を少し説明しておこう。波のサイズは腰〜腹、セットで胸。ウネリにパワーがなく波のトップからダラダラと崩れる波で、サラシは薄め。正直、ぶっ飛び君ノーマルでもぶっ飛び君ミディアムでも、どちらでも良い状況だったと思う。ただ、これよりも波のサイズが下がりサラシの層がさらに薄くなるとレンジが浅いミディアムのほうが良く、逆にサイズが上がれば流れも強くなるので“粘る”ノーマルに分があると感じた。

 

強度が上がったという「塗装」について

冒頭に書き置いた塗装の強度については、驚くほどに良くなっている。これまでのぶっ飛び君シリーズは(申し訳ないが)最弱と言ってもいいほど塗装が弱かった。1〜2回使用すればだいぶ傷が目立つし、それなりに釣るとまあ無残な有様になっていた(それでも、釣れるにはルアーの基本性能が高い証左だろうが)。しかし、今回のインプレで使用したルアーは表面に小傷(フック痕)が少し付き、背部も2〜3箇所小さく剥離した程度(写真4枚目参照)。新タイプのホログラムがまだしっかり輝いている。この点には大いに満足だったし、他のモデルにも同様の塗装が採用されることに期待したいところでもある。

 

ぶっ飛び君ミディアムに死角はあるのか

最後にFISHING STATION!らしく、辛口のコメントも入れておきたい。なかなか見つからないというのが率直なところだが、使用頻度については個人的にはノーマルモデルのほうが圧倒的に多くなると思う。ぶっ飛び君の最大の個性である「飛距離」について比較すると、断然ノーマルのほうが飛ぶ。あの飛距離を出せるシンペンは他にないし、だからこそぶっ飛び君ノーマルに代えられるものはないと思っている。ただ、ミディアムについては、それに代えられるものがない訳ではない。ロンジンのレビン、ダイワのスイッチヒッターなどもヒラスズキ狙いでも優秀なルアーだ。もちろん、ぶっ飛び君ミディアムも優秀なルアーであり、その先頭を走る可能性を持ったルアーだと思う。ただし絶対的存在ではない。他のルアーとのローテーションになるだろう。と考えると、トータルの使用頻度においては、やはりぶっ飛び君ノーマルのほうが圧倒的に多くなるだろうと感じている。

と言いながらも、その帰り道に釣具店へ向かったのは言うまでもない。他でもないぶっ飛び君ミディアムを求めて。やはり井上友樹、やること上手いね!  

文=F!編集部

 

JUMPRIZE|BUTTOBI-KUN MEDIUM 95SS
全長|95mm
重量|21g
カラー|13色
価格|1,944円(フック別売)
HP|こちら