異端のルアー「ブローウィン」の正体

2016/03/07
総合 新製品
ブローウィン80S。異端のルアーの血統を受け継いだ注目作。

ブローウィン140Sに弟分が登場

ブルーブルーのヒットルアー・ブローウィン140Sに80mmサイズの「ブローウィン80S」が追加された。河川や磯、サーフなどで支持を集めた140Sが140mmの23gだったのに対して、今回のモデルは80mmの8g。港湾部でのシーバス釣りをメインに開発が進められたルアーだ。140Sをそのまま小さくしたようなフォルムで、このカテゴリーでは珍しく細身のシルエットを持つのが大きな特徴。今回はさらにタングステンのウェイトも搭載し、8gながら140S譲りの飛距離を実現しているという。

 

最大の個性=ブローウィンであること

80mmの港湾ルアー。対抗馬の多いこのジャンルで存在感を出すのは決して容易ではない。80Sの個性は何であろうか。タングステンウェイト? 細身のシルエット? 実は私はそれほどその部分には注目していない。それなら他のルアーでも良いと思うし、特徴を出すにはそれでは不十分だ。では80Sの特徴とは何か? 私は“ブローウィンであること”こそ、このルアーの最大の個性だと思っている。以下、ブローウィンというルアーについてインプレ風に書いてみたい。

 

ブローウィン140Sという“異端”のルアー

個人的にブローウィン140Sは非常に特殊なルアーであると感じている。ミノーというジャンルの中では異端の存在といってもいいかもしれない。最初に使った印象は決して良くなかった。よく飛ぶものの、やたらブリブリ泳いで引き重りもする・・・。正直、コンセプトがまったく分からなかった。当然、魚も釣れない。だが、その後しばらくしてある筋からブローウィンは巻いてはダメだという話を聞いたことから、このルアーのことがわかり始めた。シンキングペンシルだと思って使うと、面白いように魚が釣れたのだ。

 

速度により変わる泳ぎ。棒 → 弱 → 暴

個人的には、このルアーの泳ぎはリトリーブ速度に応じて3段階に分かれるように感じている。超低速=ほぼ棒、低層=控えめで弱いローリング、中〜高速=ある速度から突然暴れるように激しく泳ぎ始める。基本的にシンキングペンシルをドリフトさせるように、低速以下で巻いてくるとよく釣れる。それならシンキングペンシルでいいのでは?という声もあるかもしれない。ただ、ブローウィンはあくまでミノーであり、そこにこそこのルアーのミソがある。ミソ、そのひとつ目は「泳ぎの変化」。基本的に低速でシンキングペンシルのように控えめに泳がせて誘うのだが、流れを受けるとリップが水を受けて例の暴れるようなアクションが一瞬生まれる。要するに普段はシンキングペンシルのようだが、肝心なところではミノーへと変わってくれるのだ。そして、実際にそのタイミングで魚が食ってくる。

 

スウィートスポットに“置いてくる”

ふたつ目は「粘り」だ。ブローウィンはあくまでミノーである。つまりリップが付いている。シンキングペンシルではサーッと流れてしまうような状況でもリップの効果でジッとその場にとどまっていてくれる。風や流れに強い。シーバス釣りには“スウィートスポット”がある。川でシーバスを狙っていれば流芯やブレイク、ヒラスズキを狙っていればシモリやサラシが広がるピンスポット。魚はどこにでもいる訳ではなく、魚はスウィートスポットに集まっている。そこに長時間置いておけるのがブローウィンというルアーだ。リップがあるために抵抗が生まれ、風や流れがあっても流されずに一番おいしい場所を長時間キープできる。当然、ヒットチャンスも増えるという訳だ。

 

使いこなすのに少し時間がいるかもしれないが 

以上、ブローウィン140Sについてインプレしてみたが、“異端”の意味を多少ご理解いただけたかと思う。さて、今回の80S。村岡昌憲さんによると、こうしたブローウィンらしさを存分に受け継いだモデルになっているという。「流す」「置く」「巻かない」。ブローウィン80Sは巻くのを止めたときに最も自然な姿勢を維持するように設計されているという。最初は少し戸惑うことがあると思うし、使い方を理解するのにも多少時間がかかるかもしれない(実際に私もそうだった)。ただ、ブローウィンというルアーにしかできないことがあるのは確かで、メーカーの人間でもない私がいうのもおかしいが、あの不思議な力をぜひ皆さんに感じていただきたいと思っている。とりあえず根掛かりに注意しながら、できるだけゆっくり。そんな具合にぜひ一度お試しを。

文=F!編集部

 

BLUEBLUE|BLOOOWIN!80S
全長|80mm
重量|8g
フック|#8×2
価格|1,674円
HP|http://bluebluefishing.com/#third