インプレ|定番ヒラロッド「アバリス106MH」

2016/03/15
総合 新製品
文中で登場する80cmのヒラスズキ。ウェイトの乗ったこの魚の強烈な引きにアバリス106MHは・・・。

春の訪れ。それはバラシのシーズンの開幕?

この時期、ヒラスズキ釣りは接近戦になることが多い。春の大潮まわりは潮が大きく引き、平磯なら普段よりも一歩先(実際は百歩くらい先)まで前に出ることができる。そして、春の訪れと共に、腕の悪い私を襲うのが負のバラシスパイラルだ。1.接近戦となると掛けた魚が元気な状態で足元まで近づいてきてしまう。2.ロッドを上手くコントロールできず、ロッドに十分な負荷がかからなくなる。3.ヒラスズキのエラ洗いを目の前で見て冷静さを失う。4.普段行かないような場所まで前に出ているのでランディングが思うようにいかない。こうして普段からバラシが多い私は、春になるとさらにバラシが増える。バラせばバラすほど焦りが出て、さらにバラす。バラシがバラシを呼ぶ負の連鎖である。

 

リップルフィッシャー|アバリス106MHをインプレ

この負のスパイラルから脱するため、この時期になると私は何かとタックルを変えたがる(自分の腕のなさを棚に上げるのは私の悪い癖だと承知しつつも)。リップルフィッシャーのアバリス106MHとの出会いはちょうど1年前のこと。当然ながら、私はバラシスパイラルの中にいた。ちなみに私が普段もっともよく使用しているロッドはヤマガブランクスのバリスティック ヒラ107MH(旧モデル)。感度が高く、強風下でもルアーがよく飛び、さらに200gを切る軽さながらパワーがあり(これは私のささやかな自慢だが)ランカークラスは一度もバラしたことがない。ただ、50cm前後のヒラスズキにはなかなか弱い。昨年のちょうど今頃の出来事だ。南房総のお気に入りのスリットで10発かけて、たったの1本もキャッチできなかった。そこで白羽の矢が立ったのがヒラスズキロッドとしてはかなり柔らかい部類に入るアバリス106MHだった。

 

柔らかいブランクを感じさせないキャスティング性能

無論それがバラシ防止に繋がると目論んで購入した訳だが、とにかく柔らかい。アバリスシリーズには110MHという少し長くて硬いモデルがあり、それもヒラスズキロッドとしては割と柔らかいほうなのだが、それよりさらに柔らかい。ただ、実際にルアーをキャストしてみると、思いの他にベナベナ感はなく20g前後のルアーまでは心地よく振り切れる。タラシを長く取ってペンデュラム的に投げるよりはタラシをあまり長く取らずに軽くキャストしたほうが合う印象だ。ただ、28g前後のヘビーシンキングペンシルやバイブレーションとなると振り切れ感がだいぶ減る。強風下になると前述のバリスティック ヒラ107MHのほうが遥かにキャスタビリティは明らかに勝っている。なお、ライントラブルについては、私はシマノのSW系5000番を使用しているがまったくノントラブルだった。

 

感度は良好。ティップ、手元でルアーの状況を十分感じられる

感度については柔らかいロッドなのであまり期待はしていなかったが、なかなか良い。非常に良いとは言えないが、ほどよくティップが入りミノー、シンキングペンシル、バイブレーション問わず、ティップと手元でルアーの動きを十分に感じることができる。合格点だろう。最近はGクラフトの北西スペシャルを使うこともあるが、それよりもだいぶ良い印象だ。ただ、バリスティックのほうが感度も良いように感じる。

 

好みが分かれる「リールシート」

なお、個人的に気になったのはリールシート部の太さだ。これはアバリスシリーズ全般に言えることだが、他のロッドよりもひと回り太く作られている。慣れると言われれば慣れるのだが、それでも少し気になるといえば気になる。またスクリューはダウンロック式。個人的にはロッドを握る手の人差し指をフォアグリップに乗せておきたいタイプなので、ここも好みの問題だが少し気になった。

 

PAGE2|10ヒット0キャッチから“打率”が劇的に向上?