モンスターヒラスズキの記録

2014/06/01
総合 その他
この釣りを始めて2カ月で手にした90cmジャスト。

今年ヒラスズキ釣りを始めたある友人の記録

この春、例年以上のビッグヒラスズキフィーバーに湧いた外房・南房エリア。特に4月前半〜中盤はランカーラッシュで、私の見聞きする範囲で10本近い90オーバーの釣果が出ていた。

中でも印象深かったのが、私の友人が釣った90cm。彼はこの春にヒラスズキデビューしたばかりで、最初に私がナビゲートした日からいきなり1本獲り、すぐに80後半に巡り合い、あっという間に90の壁を超えてしまった。

その日はサラシが多少出ていたが、ベイトの気配もあまりなく、決して極上のコンディションという訳ではなかった。潮がだいぶ上げ始めたので、ぼちぼち帰ろうと少し岸よりのサラシを狙う彼に声をかけようとすると、彼がまるで綱引きでもするような体勢になっている。ロッドを両手で握りしめ、体を低く沈ませていた。

沖で黒い塊が跳ねると、体勢がフラッと崩れそうになる。端から見ても、普通のヒラスズキ釣りの光景ではなかった。私は慌ててスリットを3本ほど、走っているのだか転んでいるのだかよく分からない状態で越えて、彼のもとに向かった。

魚は足下のブレイクまで寄っていた。しかし、そこからが長かった。太く、重い走りをやめない。ブレイクを越え、くるぶしほどの水深の場所まで寄せてきても、背びれを出し猛然と沖へ突っ走る。あの疾走をなんと表現すればよいのか。とにかく真っ黒な、ものすごいエネルギーの塊が、ガチガチのドラグを引きずり出していく。しかし、何度かそんなことを繰り返した末、魚はとうとう彼の手に落ちた。アカメのような奴だった。80cm台とは、まったく違う存在感。興奮しきった彼はこう言った。

「イルカがかかったと思った」

きっと興奮を伝えるのに、このひと言があれば、他に言葉はいらないだろう。魚ではないと思わせる何かが、その時ロッドとラインの先にあった。

ちなみに、撮影したあと、彼はこの魚を海へ返した。私はリリース支持論者でも何でもないけれど、魚拓にするにも剥製にするにも十分なサイズなのに、偉いなあと思った。そして、彼を誇らしく思った。経験こそ浅いが、この春、彼は誰よりも真剣にこの釣りに向き合っていたから。

では最後に今年デビューの彼のタックルを記して、お粗末ながらここで筆をおくこととしよう。

文=F!編集部

 

使用タックル
[ロッド] ダイワ|モアザン97M
[リール] ダイワ|イグジスト3012H
[ルアー] アイマ|サスケ140裂波
[ライン] ラパラ|オクタノヴァ1.5号
[リーダー] ダイワ|モアザンリーダー30lb 

 

彼」のブログ
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