知ってる? 意外な「魚名の由来」集めました

2016/01/19
総合 その他
スズキの名前は勢いよく泳ぐその習性に由来? そもそも魚はどうして「サカナ」と呼ばれているのでしょう。知っていますか?

日本らしいユーモア溢れる魚の名前。その由来とは?

眼(め)が黒いことからメグロ→「マグロ」、おじさんのような出で立ちから「オジサン」。魚の日本語名称はいかにも日本らしいユーモア溢れるものが多い。由来については諸説あるものも多いが、本日は少し変わった由来を持つ魚の名前とその語源についてご紹介していきたいと思う。

 

スズキ
まずはシーバスの呼称でもお馴染みのスズキ。激しいファイトが特徴的な魚であるが、勢いよく泳ぐその習性から「進き(すすき)」が転じてスズキになったとする説が有力。また身が白くすすぎ立つようなことから、ススギ→スズキとなったとする説もある。なお、スズキは『古事記』には「須受岐(すしゅき)」として記載されているほか、『万葉集』では「荒たへの 藤江の浦に すずき釣る 海人とか見らむ 旅行くわれを」と柿本人麻呂が詠んでおり、古来日本人に馴染みの深い魚でもある。

 

アイナメ
こちらについても諸説あるが、一般的に縄張り意識が強い魚であることがその語源となっていると考えられている。漢字を見ると意味がわかりやすい。「鮎並」と「相舐め」。前者はアユのように強い縄張り意識を持つことから、後者は縄張りに入ってくる他のアイナメを噛みつくようにして威嚇することから名付けられたとされている。

 

タラ
この時期、定番の鍋の食材となるタラの語源について興味深いのは、マダラが転じてタラになったという点。元々は体表に斑(まだら)模様があることから「マダラ」呼ばれていたが、これが「真ダラ」に変わり、やがて真が抜けてタラとなったようだ。つまり斑がいつしか真のタラを意味する真ダラとなり、やがて真が抜けてタラだけになったのだという。

 

キス
キスについてはどうだろうか。これについては「岸の魚」を意味する「キスコ」「キスゴ」が訛ったものとする説、臆病でいつも群れて行動するため「帰す」→キスとなったとする説などがある。

 

ハタハタ
シーバスフィッシングのハタハタパターンなどでもお馴染みの魚。冬の日本海に大挙して押し寄せる一風変わった名前のこの魚の語源は、雷の鳴る音(擬音)「ハタハタ」にある。雷が鳴る冬の時期に岸近くまでやってくるためにそう呼ばれるようになったという。

 

サカナ
そもそも魚(さかな)とは何なのか。語源は酒の副菜(菜)を意味する「酒菜(さかな)」にある。それがやがて「肴(さかな)」へと文字を変えたが、江戸時代以降、魚介類が好んで肴になることが増え、魚肉全般を「さかな」と呼ぶようになった。また江戸時代以前、人々は魚を「いお」「うを」「うお」などと呼んでいたが、江戸時代以降は魚肉以外の魚全般を指して「さかな」と呼ぶようになり今日に至る。つまり、魚は今日酒のつまみの意を持つ肴がその語源となっているのだ。


魚の名前の由来については興味深いものも多く、日本人の魚を愛でる心「魚愛」を感じずにはいられない。先祖から脈々と受け継がれてきた愛称とも言えるその名前たち。今後も大切にしていきたいものだ。

文=F!編集部