木村仁|メーターへの道 第24章

2016/09/26
総合 テクニック
“完全に水面に飛び出せない奴”がヒット。見よ、この魚体。いったのか!?

文=木村 仁

雑感

こんにちは! キムラックスこと木村 仁です。僕の地元の茨城では、以前、この時期のシーバスゲームといえば数・型共に釣れ、しかも毎日トップウォータープラグや水面直下系プラグを使って水面を引き波立てたりドッグウォークさせたりすると水面が割れてシーバスがヒット!なんて良くあったものです。特に震災前までは河川や汽水湖に入ってきたシーバスはルアーへの反応も良く、連日連夜行けば大体シーバスが釣れる程にイージーでした。良く釣れた時期はアングラーも少なく、ブログやフェイスブックも地方である茨城ではあまり流行っておらず(笑)、釣り場で知り合った方々と釣果やテクニック・魚の居所を協力しあって探し歩いたものです! 今となっては時代の流れや環境の変化でタックルやルアーが新しくなり、ブログや釣りのサイトも随分と増え、誰でも情報を発信できるようになり「場所探し」や「ルアーのチョイス」なども比較的イージーな時代になりました。これから先もどんどん進化していく現代社会。シーバスゲームも今後どんな展開になっていくのか非常に興味深いところです。

 

2016年夏。本当に釣れに釣れない・・・

さて、前回の記事でも書きましたが今年は雨量が少なく、僕のホームエリアの河川や止水エリアでは、水がフレッシュになるどころか低酸素に水質悪化という状況に陥り、河川では遡上してきたサッパが酸欠で大量死することもあった程でした。そうした状況でもシーバスを狙って日々フィールドに出向いていましたが、いくらルアーを投げても反応しない日々が続きました。まあ真夏の涸沼水系は毎年シーバスからの反応が著しく低下するのは例年通り。ただ、例年であればそうした状況でも何とかランカークラスのシーバスを手にしてきました。しかし、今年は“本当に”釣れない状況続きでした・・・(笑)。

 

状況一変

状況が変わったのは、お盆を過ぎた頃。トリプル台風が発生し、台風9号、10号、11号と雨が降ったことで河川や汽水湖にはフレッシュな水が流れ込み、水温が下がると同時にシーバスの活性が一気に上昇し始めました。また海からも続々とシーバスの群れが遡上してきて状況が一変。朝夕のマズメ時、それに夜間の時合いもありランカークラスの捕食音も聞こえてきます。魚の行動範囲を観察すると、9〜15cm程のイナッコが集結し始めました。その時は単発ボイルが少々あった位でしたが、タイミング的には下げ潮で水が動くタイミングに狙いを定めてエントリーする事に。同行者の方と一緒にウェーディングで待ち構えていると、予想通りボイルの数も次第に増え、相当な魚が入ってきたのが目に飛び込んできます。気づけば辺り一面終始ボイル祭り。イナッコの密集度も高くなってしまい。ルアーを投げる度にイナッコが針に引っ掛かってしまう状態になってしまいました。

 

“完全に水面に飛び出せない奴”がヒット

そうなってしまうと魚に対しルアーのアピール力も著しく低下してしまい、ボイルしていても一切ルアーへ反応してくれませんでした。そこで一つの戦略としてとった行動が立ち位置を変えイナッコが少なく、ボイルもしない所に少し80cm程レンジの入るルアーを通してみるとあっさりヒット! ノソっとしたショートバイトだったのでファイト中あまり大きくないと甘く見ていましたが、水面が割れヘッドシェイクを見た瞬間に完全に水面に飛び出せない奴と判明。顔も大きくランカーサイズの御出ましです! 余裕のファイトをしている暇は有りませんでした。ランカークラスのシーバスは、大暴れする前にキャッチしないと痛恨のバラシやラインブレイクに繋がります。そこで、一気に手元に寄せてランディング直前だけタイミングを見計らいます。これが、僕のランカーとのファイトで、強く意識していることです。

 

モンスターサイズ

そんな巨大シーバスとのファイトも、フィッシュグリップが口に掛かりランディングも幕を閉じました。その魚体を見た瞬間「あっ….オシイっ・・・」 というのが脳裏に浮かびました。メータークラスの体格には少々足りないなと思いつつ、同行者と計測してみると95cmのシーバスでした。重さは7kgほどでしょう。ズッシリと重く顔のデカさやイナッコを沢山蓄えてる胴回りに立派な尾鰭。モンスターシーバスではあるのは間違いなありませんが、数字は正直であり、本企画の達成には5cm足りませんでした。ですが、今年も本当に良いシーバスに出逢えて嬉しい限り。本音は非常に嬉しく、思い出に残る一尾となりました。ネット社会が進んでいますが、ランカークラスを釣るために、釣り場で正しく状況判断をすることが求められます。過去の経験からの推測したパターンやルアーセレクト等が必要となります。後は何よりも「運次第」でしょうか(笑)。

 

「メーターへの道」

そういえば、昨年もこの時期にシーバスの活性があがり、この「メーターへの道」での記録である96cmが飛び出しました。フェイスブックの過去の内容を振り返ってみると、96cmを釣った日と同じ日にこの95cmをキャッチしていました。2年間この企画をやってきて数々のランカーシーバスをキャッチしてきましたが、メーターどころか96cmを超えるシーバスには中々出逢えません。90cmオーバーやメータークラスのシーバスを釣り上げることは、それほど難しいことなんですね! 改めて、この企画の難しさを実感した次第です。しかし、ロッドを振り続けていればチャンスは回って来ると信じて、今後もメーターへの道のりを歩みたいと思います。

 

木村仁(きむらひとし)
いま最も注目される若手シーバスアングラーのひとり。1984年生まれ、茨城県在住。日々ランカーシーバスを追い、自己記録は102cm・11kg。本企画を通して人生2本目のメーターに挑む。愛称は「キムラックス」

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「メーターへの道」現在の最長記録:96cm

  

使用タックル
[ロッド] アピア|Foojin’XX URBAN DINO 88ML
[リール] アピア|VENTURA3012LUNKER CUSTOM
[ライン] バリバス|アバニ シーバスPEマックスパワートレーサー1.2号
[リーダー] バリバス|シーバスショックリーダーナイロン30lb
[ルアー] ポジドライブガレージ|120プロトミノー