冬エギングの教科書|絶対知っておくべき3つのコト

2016/12/08
総合 テクニック
キロアップも期待できるシーズン。ただ、そうは簡単に釣らせてくれないシーズン。エキスパートは何を考え、釣りをしているのか?

■数釣りが可能だった11月。これからは状況が大きく変わりそう

野中功二です。完全に秋冬モードですが、皆さん釣果はイカがでしょうか? 私のホームの伊豆では、例年、水温が下がり出し安定しだす時期ですが、今年はC型の海流となったことにより、黒潮が本州から離れ、11月の前半には24℃で安定していましたが、やがて20℃前後に、さらにここに来てひと晩にして2℃ほど下がって18℃台となるなど変動がめまぐるしい状況でした。昨年は日中、青物が朝から夕マズメまで回遊する状態が続いていたりしましたが、今年は沿岸部で青物の回遊は少なく、堤防周りで青物のボイルや回遊も確認できていない状況です。このような要因もあり、11月はアオリイカの数釣りができる日は多くありました。そして12月に入ると、アオリイカのサイズも500〜800gがアベレージサイズとなり、キロアップも少しずつ上がって来ています。ちなみに、この時期の個体は大きくないものの、重量が重たいのが特徴です。

 

 

■キーワード1【回遊パターンへ。秋パターンを捨てるべし】

さて、ここからは12月のメソッドについて解説していきたいと思います。今回は「3つのキーワード」を用意しましたので順にご説明していきます。早速ですが、最初のキーワードは「回遊」です。秋の序盤に沢山のベイトを食べ大きくなったアオリイカは泳ぎも大変得意になり、潮に乗ってベイトを追い回すようになります。遊泳力を手にいれたアオリイカたちは、この時期、回遊により積極的にベイトを捕食するようになるのです。それにともない我々釣り人も、彼らの行動(回遊)パターンに合わせて行動することが必要になります。つまり、秋にアオリイカが集まっていた鉄板ポイント(防波堤まわり・スロープなど)に見切りをつけ、回遊コースを見つけ出さなくてはなりません。では、どのような場所を狙えば良いのか? 詳しくは後述しますが、そのポイントの癖のようなものを把握することが大切です。例えば、ここのポイントは左から右の潮でアオリイカが回遊するとか、払い出しの潮の時に良いとか、ポイントごとの時合を知ることが重要になるのです。なお、回遊してくるアオリイカは、捕食のスイッチが入ったイカなので、結果は早く出ることがほとんどです(横抱きも多くなります)。

 

 

■キーワード2【豊富なベイトの存在】

続いてふたつめのキーワードは「ベイト」です。この時期のアオリイカのベイトは、場所によって実に様々です。この“様々”というのがミソですが、成長したアオリイカはそれ以前より、より多くのベイトを捕食することができるようになります。アジ・トウゴロウイワシ・ネンブツダイ・イワシ・エビ・カ二等、実に多くのベイトを捕食していると考えられますが、この中から、そのときのアオリイカが好んで捕食するベイトを見つけ出し、それに合わせてレンジや時間帯、エギのサイズや色・動きを調節していきます。夜間、中層から表層を意識し潮に乗って堤防周りや、障害物に潮が当たって出来た潮のヨレなどで捕食タイミングを狙っているアオリイカを見ることがあります。そうしたときに、果たして彼らは何を狙っているのか? ここでマッチザベイトを考慮して釣りを組み立てると、より的確なアプローチを組み立てることが可能となるでしょう。ちなみに、アジ・エビ類・カニ類の中では、カニはアオリイカに最後に捕食されるというデータもあるようです。順番としては、1番にエビ、2番にアジ、3番がカニだったそうです。これらはアオリイカの典型的なベイトなので、こうしたことも少し頭に入れておくといいかもしれませんね。

 

 

■キーワード3【デイとナイトで攻め方を明確に変える】

12月のデイゲームはシャローよりミドル・ディープ狙いが基本です。堤防の基礎のエッジ部分やシモリを狙って、尚且つ回遊も狙えるポイントをセレクトしたいところです。こういった場所は、1.潮の流れがあり、2.潮が基礎に当たって変化もあり、3.変化によってベイトが溜まるという、三拍子揃った感じになります。いっぽう夜間は、ミドルレンジ・シャロー狙いに実績があり、潮通しやベイトの有無、港や湾の内側よりも港や湾の外側潮通しの良い場所ベイトがいる場所をメインに狙うといいと思います。外洋から潮の流れが入り込む形状の港湾でしたらこの時期は可能性大といえるでしょう。

 

 

■エギのアクションも、しっかり変化を付けて

エギのアクション、セレクトについても、私は昼と夜で変えることを心がけます。まず日中ですが、私は中層~中層下を意識し、大きいダートを中心に、縦ダートと横ダートを組み合わせてイカを誘います。エギのカラーはオレンジの金テープやケイムラカラーや目立つ色を多用します(潮色にもよりますが、目視で確認するだけで表層しか見えていませんので濁っている、濁っていない、の判断をすぐしないことも重要)。テンションフォールも使いますが、深場狙いですのでフリーフォールを使うことが多くなります。

いっぽう夜間はイカの捕食活動が活発化するので、夕マズメ〜夜間時のアクションは速く派手で目立つアクションが有効で、フリーフォールよりテンションフォールを多用します。潮位が下がっても夜間はさほどボトムを意識しなくても良いと考えています(若干潮位の変動でレンジを下げたりもしますが)。スローなフォールが有効な時もあります。やはり水温が低い時にはスローなフォールのエギのチョイスするのも良いでしょう。意外と「ただ巻き」が有効なこともありますので、是非やってみてください。

こんなエギの色が?と思う時も有りますので答え合わせする時期と言っても過言ではないと思います。シャクリ方・狙いかた・カラーローテーション・ポイントの選び方答え合わせをしてみてください。最後に、伊豆では12月に伊勢海老の刺し網漁が実施されていますので、早めに堤防に着き情報を入手するのもいいことだと思います。エギのロストや漁師との問題が起きないためにおすすめです。では、皆さん、良いお年をお迎えください。

 

野中功二
おそらく伊豆エリアで年間を通して一番エギングをしている人。豊富な経験とスキル、情報網を持ち、有名プロアングラーからも絶大な信頼を寄せられる。伊豆烏賊人(いずいかんちゅ)所属。

  

使用タックル
[ロッド] ゼスタ|アサルトジェットクラウドサーフ92 
[ロッド] ゼスタ|ウィードコースト80
[リール] シマノ|バンキッシュC3000SDH
[ライン] デュエル|アーマードF+ Pro0.6〜0.8号
[リーダー] デュエル|TB CARBON 2.5〜3.0号
[エギ] デュエル|EZ-Qマグキャスト3.5号
[エギ] ヨーヅリ|アオリーQエース 3.5号
[エギ] ヨーヅリ|アオリーQ 3.5号