3月エギング|「まだ冬」視点の人が勝つ理由

2017/03/06
総合 テクニック
春の兆候が見え始めたこの時期、「まだ冬」の視点を持った人が、いま結果を残しています。

「もう春」なのか、「まだ冬」なのか

こんにちは。野中功二です。皆さん釣果はいかがでしょうか? 私のホームの伊豆では、単発ではありますが2kgアップが飛び出したりしたものの、やはりポイントや潮流を読み違えるとノーバイト・ノーフィッシュとなることも多いシーズンです。1月前半にキロアップ前後が入り混じってよく釣れたことがあり、今年も昨年同様に絶好調が続くのか?と期待していましたが、黒潮の蛇行で水温低下→イカに活性も低下となりました。ただ、これからのシーズンは確実に釣果が上向いてくることが予想されます。そこで、まだ厳寒期であることを前提としながらも、釣果に結びつけるためのキーワードを今回も用意しましたので順にご説明していきます。

 

【キーワード1】「まだ冬」の視点。水深のある場所へ

最初のキーワードは「水深」です。ここでしっかり理解しておきたいことは、この時期は「水温」と「水深」が密接に関連しているということです。どういうことかというと、冷たい風の日がまだまだ多いこの時期は、水深の浅い場所(シャロー)ではこうした風の影響で水温が下がることが多く、水温が非常に安定しづらくなり、アオリイカの活性も下がり気味となります。これに対して、水深のある場所(ディープ)では冷たい風が吹いていても風の影響を受けず水温が安定傾向になっているため、アオリイカの活性は比較的に安定しています。このように浅瀬は風の影響を受け暖かかったり冷たかったりと水温が変動し釣果が落ちやすいため、この時期は春の陽気に誘われて「もう春だ」と先走りせずに「まだ冬だ」という視点も持って深場を狙うことが、安定した釣果を出す上で重要となるのです。

 

ディープ一辺倒は危険。シャローも押さえておく

とはいえ「もう春」という部分があるのも確かです。ディープ一辺倒では外してしまうこともありますので、やはりシャローもしっかり押さえておきたいところです。特にアオリイカの通り道となるような場所は狙っておきたいですね。シャローも水温が低下しているとはいえ、アオリイカが捕食の為に入ってきていないとは言い切れません。探ると言うより「ヒラメキ」程度な感じでエギを通しておくと意外と拾えるかもしれません。

 

【キーワード2】水中は今、真冬を迎えている

この時期の水温は水深に関係しているという話をしました。初冬の浅場で釣果があった水温は20~17℃、その後17℃台を下回り水温が不安定になってくると、やはり釣果は激減してきました。そして2月には16度~14度に。そして、この時期になると13℃ほどに落ちこみ、水温の折り返し点を迎えます。つまり、いまが水温が最も低い時期となります。3月になり春めいてくると、地上にいる人間(釣り人)はつい「もう春」という感覚になってきますが、水中のアオリイカにとっては今こそが厳冬期。釣り人にとっては、とても厳しいシーズンなのです。ただ、水温が15℃でも13℃でも、水温が安定していてさえいればアオリイカは釣れます。すると、前述したように「深場」がキーワードとなることも、よりご理解いただけると思います。

 

【キーワード3】「横の動き」と「遅めのフォール」

最後のキーワードはそんな厳しいシーズンに効果的な「エギのアクション」についてです。イカの活性の高いシーズンは、派手なアクションでフレッシュなイカにスイッチを入れ、エギを見つけてもらって釣るスタイルが一番効果的です。ただ、水温が下がり活発にエギを追いきれなくなっているアオリイカには、そうしたアクションはあまり効果的ではありません。そこで意識してもらいたいのが、「横の動き」と「スローなフォール」です。活性の低いイカでも追ってこられる動きを取り入れてみてください。

 

デイとナイトでアクションを使い分ける

以下、昼と夜に分けて説明していきます。まず日中ですが、私は中層~若干底付近を意識して、横への大きいダート・速いダートに遅いフォールを組み合わせてイカを狙うことが多いです。そして、フリーフォールは使いません。何故? 水温が低いのでフォール速度が速いフリーフォールはアオリイカが追いきれないと考えるからです。あくまでフリーフォールは変化のひとつ、アクションのひとつとしてたまに入れるだけです。続いて夜間ですが、この時間帯はやはりイカの捕食活動が活発化するので、夕マズメ〜夜の時合いでは速く、派手で目立つアクションが有効で、縦に動くエギのアクションが効くときが有ります。しかし、そればかりにとらわれすぎると釣果に伸びが出ません。イカの活性が低いと判断したら、すぐにアオリイカが追いやすいアクションを取り入れていきます。

なお、私のホームの伊豆では東系の風が吹くと水温が上がり西系の風が吹くと水温が下がると言われています。沿岸(エギが届く範囲)はSNSの海水温度表記より下がっていたり高かったりもしますが、北東風(地元で言うナライの風)が3日以上吹けば水温が少し上がって好機と考え私たちは出撃します。こうした地域独特のパターンを見つけるとさらに釣果が期待できるかもしれませんよ。

 

野中功二
おそらく伊豆エリアで年間を通して一番エギングをしている人。豊富な経験とスキル、情報網を持ち、有名プロアングラーからも絶大な信頼を寄せられる。伊豆烏賊人(いずいかんちゅ)所属。

  

使用タックル
[ロッド] ゼスタ|アサルトジェットクラウドサーフ92 
[ロッド] ゼスタ|ウィードコースト80
[リール] シマノ|バンキッシュC3000SDH
[ライン] デュエル|アーマードF+ Pro 0.6号
[ライン] デュエル|スーパーエックスワイヤー4 0.6号
[リーダー] デュエル|TB CARBON 2.5号
[エギ] デュエル|EZ-Q キャスト 3.5号 
[エギ] デュエル|EZ-Q キャスト ラトル 3.5号 
[エギ] ヨーヅリ|パタパタQ 3.0、3.5号