ヒラマサ|ロックショアからのアプローチ 初夏

2014/06/27
総合 テクニック
先日釣った15kg級のヒラマサ。仲間のサポートと信頼できるタックルがあってこそ。

文=松本太郎

大型のヒラマサを狙い撃つために

みなさん、こんにちは。アピアの松本です。

早春から初夏はショアからのヒラマサ狙いにおいて、産卵に絡んだ大型が期待できる好シーズン。今季は序盤からいずれのフィールドもヒラマサの反応が良く、良型のヒラマサとの逢瀬が続いています。どんな釣りでもシーズナルな魚の動向を予測し、海況やベイトを考慮したエリア・スポット選定が肝要なのはもちろんですが、その上で、個人的にもっとも留意しているのは「シーズンの先駆けをいかに捉えるか」ということであり、“釣れているという情報が出てからフィールドに立ったのでは遅い”ということです。そのため、全く何の反応も得られぬまま帰途につくことも少なくありません。それでも「人柱」という犠牲心でなく「挑戦者」的な直感的行動が大事であると考えています。

 

アプローチ:控えめなアクションが吉?

この時期は大型が望めることが最大の魅力ですが、バイトは散発・・・どころか、場合によっては、全くバイトがないことも珍しくありません。私見ですが、ショアライン沿いを徘徊するプリスポーナー(産卵前の個体)へのアプローチは、ジグ/プラグにかかわらず、「スロー」かつ、「イレギュラーな挙動を抑えた控えめなルアーアクション」に実績が高いと感じています。*1

ある程度、ターゲットにルアーを見つけさせるための演出が必要な場合もありますが、このプロセスの合間に出るバイトはミスが多いこともあり、確実なバイトに持ち込むためには“遅すぎるのでは?”と思われるくらいのアクションで丁度良いと感じています。前述の通り、バイトがなかなか得られない状況で、淡々とスロー&ステディなアプローチを続けることが最も難しく感じられる方が多いのも事実です。ですが、いつ訪れるとも分からぬ逢瀬を逃さない気構えこそがモノをいうことに異論を唱える方は少ないと思います。

また、良型ヒラマサのランディング率を上げるためには、初手で如何に相手の暴威を制することができるかにかかっていると言っても過言ではありません。勝負どころの見極め、一気呵成なリーリングと併せ、真っ向勝負を挑むことが必要な一方で、瀬ズレに対しては、瞬時にベールをオープンにするなど、フレキシブルな対応も不可欠です。

 

タックルについて

ターゲットは10kgオーバーのヒラマサ。そこで用いるタックルには、ロッド、リール、ラインシステム、フックはもちろん接続金具にいたるまで、刹那の躊躇を排除する信頼のおけるものが不可欠なのは言うまでもありません。ロッドに関しては、個々のアングラーさんそれぞれに合ったファイトスタイルの構築と、それに見合ったロッドの特性を活かすことが大型ヒラマサとの対峙において求むるべき最大のポイントとなります。

小柄な私は、極端なハイドラグでのやりとりは避け、ロッドをタメやすい、比較的しなやかなブランクテイストを備えたBLACK LINE EXTREMEシリーズを多用しています。自身の身体能力を超えるオーバースペックのタックルはこの釣りでは役をなさないこともあり、どんなに恵まれた体躯の持ち主でも間隙を突かれれば、如何なる危険が待ち受けているのか分からないのが礁上の常と心得え、ドラグのかけ過ぎなど安全には十分に留意した上でこの釣りを愉しんでいただきたいと思います。

*1これは同時にポストスポーナー(産卵後、体力回復前の個体)についても同じことが言えると思います。

 

松本太郎
ソルトウォーターゲームブランド・アピアに勤務。ロックショアゲームをライフワークとし、同社のロッド企画開発に携わる。趣味はバスフィッシング。

 

使用タックル:プラグ用
[ロッド] アピア|ブラックライン エクストリーム 106HHクワトロブラック 106H
[リール] S14000番/D5000番
[ライン] PE5号+フロロカーボン30号
[ルアー] 上野工房|マラペン、KM工房|ティンバー

使用タックル:ジグ用
[ロッド] アピア|ブラックライン エクストリーム 100H
[リール] S8000番
[ライン] PE4号+フロロカーボン22号
[ルアー] マリア|ショアブルー他80~150g