平中竜児|リバーヒラスズキこの夏の記録

2014/09/05
総合 テクニック
この夏の紀伊半島での出来事。熱すぎた3週間。80アップのヒラスズキが乱舞した夏。

文=平中竜児

なかなか好転しなかった今期のリバーゲーム

ヒラスズキと聞けば荒磯をイメージされる方が多いと思いますが、夏はまとまった雨が降ると河口域でヒラスズキゲームを楽しむことができます。ただ、今年の夏は例年に比べて思うような天候(荒天)に恵まれず、シーズン初期はかなり苦戦を強いられていました。例年6月も中盤に差し掛かる頃からポツポツヒットが見込めるはずが、魚がポイントに入って来ていない感じ。まあ、毎年同じように釣れても面白みがないので、今年はここからが釣り師の腕の見せ所と思って釣り場に通っていました。

 

リバーでのヒラスズキの付き場とは

サラシや瀬がある磯場とは違い河川内や河口域でのゲームはルアーをキャストする目標物が無いため、魚がどこに付いているのか分からずどこにルアーを投げればいいか分からないという声をよく耳にします。ですが、それは魚を数多く掛けていけばヒットした場所から「なぜそこにいたのか?」という想像を膨らますことができます。何度か釣りの達人と呼ばれるような方たちとご一緒させていただきましたが、そういった方たちはポイントを見ただけで豊富な経験から魚の付き場を自分なりに判断しゲームを組み立てていくことが出来ているのだと思います。

 

大型を選んで釣ることはできるのか

魚は掛ける事ができる釣り人もサイズだけは釣り人側が選んで掛ける事は非常に難しいことだと思います。ただ、ここ数年のデータを統計してみるとある共通点があることが分かってきました。それはそんなに難しいことでもなんでもなく、大型になればなるほどエサとなる小魚を追い回して捕食するのではなく、エサが流れて来る場所にじっと定位し少ない労力で捕食しているということです。それはどういうことかと言いますと、増水により強い水流が発生し、また潮の良く動くタイミングに大型は動くという事です。それさえ分かっていれば絶対とは言えませんが、ある程度掛かる魚を選ぶことができると思っています。

 

【第1週目】ついに状況が好転。80後半をキャッチする

そして、あまり状況が良くなかった7月と違って8月に入る頃から台風の影響が出てきだして状況的にはいい方向に向かい始めました。8月初旬に増水した小河川を攻めてひと晩に8本のヒラスズキをキャッチすることもできましたが、サイズ的には80cmにギリギリ届かないサイズばかり・・・。しかし、その余韻も冷め切らない翌週の釣行でチャンスは訪れました。いつ、どのタイミングで大型の好む流れが発生するのかは実際のところその場所にいて常に流れを見ておかないといけません。そして必ずその時が来ると信じて待っていると、スーっと上流側から明確な潮目が入ってきました。ジャンプライズのサーフェスウィング120に付け替えてココぞと思う場所へ通すと1発で食ってきました。掛かった瞬間からまずまずのサイズだったのは手応えで分かってはいましたが、特に遊ばれることもなくキャッチできたのは86cm。そして、魚をストリンガーに繋ぎフックとラインをチェックして次のキャストでまたまたヒット。先の魚よりも明らかに小ささを感じながら時間をかけたくないので少し強引に寄せてきて難なくネットイン。1匹目よりもひと回り小さい81cmでした。この日は、2匹目をキャッチしストリンガーに繋いでいる間にいい流れは無くなっていて、時合は終わり2度と大型の食うことはありませんでした。

 

【第2週目】ダムの放水がもたらした81cm

前回80アップを二本釣ってからまとまった雨も降らず潮も状況もあまり良くないと思っていましたが、ネットでダムの放水量を確認してみると若干ですが放水している様子。どうやら平地ではあまり降っていないようでも山の方では結構降っていたのでしょうか。友人を誘いわずかな可能性に掛けもう一度チャレンジしてみることにしました。ポイントに着くと若干ですが濁りが入り、ダムの放水により水量も水流もまずまず。ポイント全体を観察してここかなと思った場所に入って2投目のキャストでゴンっとヒットしました。来るだろうと半分確信していたので慌てることなく寄せてきてすんなりネットイン。サイズは81cmでしたが狙っているサイズはこんなサイズではないので、特にどうってことないファイトでした。さらにこの日は濁りが日中まで続いてくれたので、サイズは落ちるものの60cmクラスを3本追加することができました。
(次回につづく)

 

平中竜児
紀伊半島を愛し、ヒラスズキ釣りを愛する。ベタ凪時の狙い方の模索、リバーゲームの開拓・・・、ヒラスズキゲームの最前線を進む業界のキーマン。

 

使用タックル
[ロッド] エクリプス|ヴァリアントレクシータ107
[リール] ダイワ|モアザンLBD
[ルアー] ジャンプライズ|サーフェスウィング120
[ライン] サンライン|キャストアウェイPE1.2号
[リーダー] サンライン|ポケットショックリーダーナイロン30lb
[ネット] ツール|ランディングフレームino L
[シャフト] ツール|ブラックシープ