平中竜児|リバーヒラスズキこの夏の記録・後編

2014/09/12
総合 テクニック
どんな良くない状況でも、一瞬であれ必ずチャンスは存在する。それを証明する80cmアップ。

文=平中竜児

3週連続の80アップを目指して

釣りを始めてから20年程経ちますが、毎週毎週80cmを超えるヒラスズキを獲った経験は自身では少ないと思います。それは生きた魚を相手にしているということ、常に目まぐるしく変化する大自然が相手だということが理由だと思いますが、ある程度経験を積めばそういった通常では難しいと思われるような釣果を出すことも不可能ではないと考えています。ここまで2週間続けて80アップを釣ることができましたが(前回の記事参照)、その後、状況は明らかに悪くなっていました。ただ、そういった場面での1本は普通にキャッチした1本よりも色々な情報を与えてくれ、釣り人をさらに大きく成長させてくれるのでしょう。

 

良くないなりに好機を見つけ出すことが大切

3週目は頼みの綱の濁りもほとんどなく、潮もあまり動かない最悪のコンディションでした。潮回りは良かったのですが潮が一番よく動く時間帯がド日中だったので、悪条件ではありますが潮が動く瞬間だけに集中して狙いを絞る作戦にしました。キャストを開始し始めてすぐ、やはり「いい流れ」が発生していることは確認出来たので広範囲に探っていると、流れに変化のある場所で早々に60cmクラスがヒット。いい流れというのは発生してもすぐに消えたりいつも同じ時間に発生する訳ではなかったりする、まるで生き物のようなものですから、ポイントに立っている時は常に状況の変化に気を配っておくことが大切です。

 

チャンスを信じて

それ以降はサイズアップを狙ってキャストを繰り返すものの、先ほどのような流れがなかなか発生してくれません。ただ必ずチャンスは来るはずだと諦めずにキャストを続けました。すると、ルアーが足元まで戻ってきてピックアップする寸前に引ったくるようなバイトがきました。食う瞬間が見えたのでまずまずのサイズなのは分かっていましたが、水中で首を振ったときにルアーの掛かり所が変わってしまったのか途中から更に力を増してドラグを引き出していきます。数分間のヤリトリで徐々に引きが弱ってきた所をロッドのパワーで浮かし水面まで出てきたところでネットイン。

 

かけがえのない一匹との出会い

すかさず写真を撮って計測すると80は有に越えてます。体高もありかなりウェイトが乗ってそうでしたが、この魚にはまだまだ大きくなって欲しかったので十分に体力を回復させリリース。釣り人にとっては魚が釣れやすい状況で釣りをするのが一番なのかもしれませんが、相手は魚、状況が悪かろうが彼らが生き続けていくにはエサを取るしか方法はないので、どんな状況でもこちらの狙い方次第では十分に釣りは成立します。そんなことをこの2回のレポートから感じていただけたらなと思います。なかなか難しいことではありますが、そんな状況で狙ってグッドサイズを獲ることが出来れば、それはきっとかけがえのない1匹になるはずです。

 

平中竜児
紀伊半島を愛し、ヒラスズキ釣りを愛する。ベタ凪時の狙い方の模索、リバーゲームの開拓・・・、ヒラスズキゲームの最前線を進む業界のキーマン。

 

使用タックル
[ロッド] エクリプス|ヴァリアントレクシータ107
[リール] ダイワ|モアザンLBD
[ルアー] ジャンプライズ|サーフェスウィング120
[ライン] サンライン|キャストアウェイPE1.2号
[リーダー] サンライン|ポケットショックリーダーナイロン30lb
[ネット] ツール|ランディングフレームino L
[シャフト] ツール|ブラックシープ

 

前編はこちらから