ビッグベイトに人生をかけた男の物語 前編

2014/11/20
総合 テクニック
「もう始めて12年くらい経つかな。まあ、悪いけどそんじょそこらの連中とは次元が違うよ」

中野大輔が語るビッグベイトへの飽くなき想い

今シーズン注目を集めているシーバスのビッグベイトゲーム。15cmを超すルアーを使った釣りに衝撃を覚えた方も多いと思うが、実は10年以上前からこの釣りを開拓しそのスタイルを確立した男がいることをご存知だろうか? 男の名前は中野大輔。山形県在住のエバーグリーンプロスタッフ。ストリームデーモン、ストリームローグなどを世に送り出した生粋のランカーシーバスハンターだ。本日はそんな男ににビッグベイトへの想いを熱く語ってもらおうと思う。少々口は悪いのだが、その実力は小沼正弥さんら多くのアングラーが認める正真正銘のホンモノ。まずは前編からお楽しみいただこう。

 

FISHING STATION!編集部(以下、F!) どうもお久しぶりです。シーバス釣れてます?

中野大輔(以下、中野) そうだね。山形ではここ最近、最上とか大きい川は水が少なくて小規模河川に行っているよ。6kg、7kgくらいは普通に釣れてるよ。こっちは12月半ばでシーズンオフになるからそろそろラストスパートだよね。

F! ルアーは相変わらずデカいやつ?

中野 そう。俺のスタイルだからね。ちっさいシーバスはいらないよ。

F! 今日はそのビッグベイトの釣りについて中野さんにお話を伺おうと思っています。早速ですが、この釣りを始めてどれくらい経ちます?

中野 そうだね、12年くらい経つかな。まあ、悪いけどそんじょそこらの連中とは次元が違うよ。

 

ビッグベイトを始めたきっかけ。最初の一尾

F! 僕が駆け出しの雑誌編集者だった頃にはもうスタイルを確立していましたもんね。ビッグベイトの釣りを始めるキッカケってなんかあったんですか?

中野 やっぱり最初はブラックバスのビッグベイトブームから入ったんだけど、これでどうにかシーバスを釣れないかなって。当時、12cmとかのミノーでの釣りに飽きちゃってたっていうのもあってね。

F! で、どうだったんですか? 

中野 全然ダメ(笑)。しばらく釣れんかったよ。バスのビッグベイトの釣りって追ってくるのが見えるから、食わせ方もイメージがつきやすいよね。でも、シーバスは臆病だからルアーを追ってくるとかないから全然イメージがわかなかった。

F! 最初に釣れたときはどんな感じだったんですか?

中野 これはねバックラッシュ。当時からベイトタックル使ってたんだけど、キャストしたあとバックラッシュしてそれを解いていたら「ドーン!」って。エスドライブ使ってたんだけど、バックラッシュしてたからリールは巻いてない訳。ルアーが流されている最中に食ってきたってことだよね。で、そのとき水を噛ませたらダメなんじゃないか?って発想が生まれたの。

F! なるほど。

中野 どうしても人間からするとルアーを巻いて泳がしてたほうがルアーって魚っぽく見えるでしょ? でもそれって錯覚だったりするんだよね。これはまた次回話すけど。それと巻き続けたらずっと同じようにルアーが泳ぐから魚が捕食するタイミングがないっていうのも食わない理由。でも流す釣り、いわゆるドリフトってやつは、右に行ったと思ったら左にちょっとバランスを崩したり、あるいはフワッと浮き上がったりとかイレギュラーな動きが起きやすい。これがいわゆる食わせの間になる。当時はなかなかそこまでわからなかったけど、いま考えるとそういうことだと思ってるよ。(次回につづく)

 

中野大輔
山形県酒田市在住。エバーグリーンプロスタッフとして人気ルアーを多数プロデュース。「80cm以下はいらいない」という強い信念のもと、近年注目を集めるビッグベイトを使ったシーバス釣りを10年以上も前から実践してきた。ようやく時代が彼のスタイルに追いつこうとしているのか。