ファンキー山岡|ヒラスズキ万感 12月編

2014/12/01
総合 テクニック
「ヒラスズキ釣りはサイズにあらず」

文=ファンキー山岡

今年はとにかくサイズに悩まされています

いよいよ水温も下がり、磯ヒラスズキのシーズンが始まりました。しかし今年の僕はサイズに恵まれていません・・・。「磯ヒラスズキの場合は一番いい場所に一番デカい魚が付いているとは限らない」と俺は思っているのですが、ここまでサイズに恵まれていないので正直、辛い。しかしそれでも、僕は磯ヒラスズキ釣りはサイズではないと思うのです。今日はそんな話を少し。

 

それでもヒラスズキが釣れれば等しく嬉しい

その日のプランニングで一番初めのポイントからバシュッっとヒラスズキを見つけることが出来ると「予想通り」と自分を褒めてやることにしています(笑)。そしてその日のベイトや風、潮の状況などを見てヒラスズキを追い詰めて行き何箇所目かでヒラスズキを見つけたら「見つけ出したぜ」と思います。後者の場合は、後半であるほど先行者がいたりして状況が複雑化していく傾向にあり満足度も高まります (笑)。ヒラスズキはものすごく戦略的な釣りでプランニングが非常に大切。そしてそれがハマったら嬉しいし、小さくたってとにかく大きな満足感があるのです。小さい魚が釣れても「残念・・・」とはならず、どんな大きさでも等しく嬉しいのです。

 

ある勇敢な小さなヒラスズキの話

「磯ヒラスズキはサイズにあらず」。いろんな媒体で書いてきた言葉なのですが、FISHING STATION!でもしっかり書いておきたいと思います。例えば捕食を軸にターゲットの付き場所を推理すると、その場所の一番良い場所に大きな「自然界で優位な」個体が付いていることが多いと考えることはごくごく普通のこと。しかし、磯ヒラスズキの場合は一筋縄にはいかないのです・・・。僕はこんな状況を見たことがあります。「これほど良い条件の場所はないという場所」に30cmくらいのヤツが大きな顔で陣取っていると、そこに大きな個体がその場所を横取りしようと威厳しながら近づいてきました。すると彼(30)は自分の体の三倍はあろう大型ヒラスズキを威嚇し跳ねのけたのです。

 

確かめられない難しさ。ヒラスズキの底なし沼

その一部始終を見ていて「ヒラスズキってサイズじゃないよね!」と改めて思ったのです。自然界、ヒラスズキ釣りはまだまだ分からないことだらけ。こちらも一生懸命に経験を積み記憶しようと励めば励むほどに魅力が増していく。ヒラスズキはサラシのある日の磯では活発に行動する反面、用心深い所が多い魚。一度ルアーの針に触れた個体は二度とルアーを追うことはありません。色々試したいけど、そうもいかない・・・。だからこそ、さらなる深みにはまっていく。小さくてもやっぱり嬉しいのです!!

 

ファンキー山岡
ヒラスズキ釣りのスペシャリスト。サラシ、波、流れ、ストラクチャーなど、複合的な要素をインプットし、そこから理想的なルアーのトレースのコースを導きだす「コースマネージメント論」が多くのアングラーに支持される。

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