小沼正弥のオヌトーク!|プロアングラーへの道

2015/02/16
総合 テクニック
少年時代、下積み時代、小沼さんも苦労の絶えない青春を送っていたのだ・・・。

未来のプロアングラーに小沼正弥が告ぐ

シーバス界を代表するトップアングラーである小沼正弥さんの連載コラムがスタート。釣りに関することから釣りとはまったく関係ないことまで小沼さんに本音で語ってもらうというのが本企画の趣旨。一歩突っ込んだリアルな内容でお届けできればと思っていますのでご期待ください。さて第一回のテーマは「プロアングラーになるのに必要なこと」。次世代を担うアングラーに向けて小沼さんが親身になってアドバイスをしてくれました。少年時代、下積み時代、小沼さんも苦労の絶えない青春を送っていたのです・・・。

 

FISHING STATION!編集部(以下、F!) 新連載がスタートしますが、基本的にここでは真面目な小沼さんはいりませんので(笑)。ありのままで語っていただければと思っています。よろしくお願いいたします。

小沼正弥(以下、小沼) いきなり、なにそれ。まあいいけど(笑)。よろしくお願いします。

F! 第1回目のテーマですが「プロアングラーになるのに必要なこと」です。早速ですが、小沼さんがまずひとつ挙げるとしたら何だと思いますか。

小沼 チャリンコですかね。

F! 自転車ですか!? 

小沼 はい。チャリンコで釣りに行けということです。車とかバイクとかもいいですが、僕は若い頃釣りに行くときはいつも自転車でしたからね。片道2時間とか平気で漕いで釣り場まで通ってましたよ。電車にも乗らない(笑)。それで浮いたお金でルアーを買うって訳です。

F! 小沼少年、釣りに命かけていたんですね・・・。

小沼 そうですよ。女子に笑われながらね(笑)。デート代にお金が回せないので、苦い経験をしたことも何度となくありますよね・・・。でも、実は釣り業界でビッグになっている人って自転車率高いんですよ。清水盛三さんとか、青木大介くんとか、みんなチャリンコで釣り行っていたみたいですし。まあ、チャリンコは一例ですけど、やっぱりプロになろうとするとそのあたりのストイックさは必要なんでしょうね。

 

有名アングラーを倒して道が開ける

F! その他に何かありますか? 媒体への売り込みとか。

小沼 やってましたよ・・・。どうやったら雑誌に出られるかいつも考えてました。テスター募集とかあれば応募するのは当たり前、何かのきっかけになるんじゃないかと思っていつもレジャー関連のアルバイトの募集とかチェックしてました。

F! 雑誌に出るきっかけって何かあったんですか?

小沼 某S誌でアングラー募集的なのがあって、そこに応募したのがきっかけでしたね。ただ、最初はそれこそ完全に便利屋的な役回り。でもそのうち対決企画とかに出て当時の有名アングラーを倒して、それからですかね、雑誌に頻繁に出られるようになったのは。

F! 完全に実力の世界ですね。

小沼 そうですね。やっぱり「上の奴を潰す」っていうのが自分がのし上がるのには避けて通れない道なので。ただ、いきなり上のほうって訳にはいかないから、まずは弱そうなところとか狙うといいのかもしれないですね(笑)。野球でいう2番セカンドとか8番ショートとか。それが僕の最初の戦略でした(笑)。

 

メーカーに片っ端から電話。トークショーも閑散。報われない日々

F! メーカーへの売り込みもしていました?

小沼 もちろん。片っ端から何十件って電話しましたよ。広報の人に繋いでもらってFAX番号聞いて、自分のPR書きまくった紙を送るの(笑)。ほとんど相手にしてもらえませんでしたけどね。いまだから言えますけど、ダイワ、シマノ、タックルハウス・・・、全部ダメでしたね。

F! 苦労の多い青春時代だったんですね。

小沼 まあそれなりに。いまでこそショップさんでセミナーとかやるとお陰様でたくさん人が来てくれますけど、当時は3人とかありましたからね。辛かったですよ。ただ、お客さんが0人だった人も知っていたんで、それよりかはマシかなと。

F! オーディエンス0でもトークショーってやるんですか?

小沼 したみたいですよ。無人の客席に向かってね。でも、その人もいまでは雑誌とかによく出てくる有名バスプロですよ。誰でも苦い経験してるんですよ。そういう意味では、打ちのめされても何度でも這い上がる諦めの悪さがプロアングラーになるのには一番必要なのかもしれませんね。まあこんな結論ですが、これからプロアングラーを目指そうっていう皆さんの参考になれば嬉しいですが。なったんですかね・・・。

 

小沼正弥
シーバス界のトップに君臨するキングオブシーバス。人気実力とも兼ね備えたアングラーとして多くの雑誌やDVDなどに登場する。FISHING STATION!の動画コンテンツ「オヌマンの野望」では、シーバス釣り全国制覇を目指して東奔西走。エバーグリーン、がまかつ、スカジットデザイン、マドネス、クレハ、ダイワ、ハピソンなどのテスターを務める。