ファンキー山岡|ヒラスズキ万感 3月編

2015/03/06
総合 テクニック
すべて思い通りに事が運んだとき、釣り人は何かを叫ぶだろう。

ファイトも「コースマネージメント」の一環である

今月は磯ヒラスズキのコースマネージメントゲームの「ファイト(やり取り)」にスポットを当てて書いてみたい。省略しながら書くがヒラスズキが何処に付いているのか「経験」を元に推理し、そのピンをどの線で(点で)攻めるかを風を読み流れを読み計算し、どの方向から攻めるか?と同時にどのスペースでファイトするか?そして安全にランディング出来る場所はあるか?そして全てが揃う安全な立ち位置を決める。又は安全にランディング場所に誘導できるか? よし! ここだ!とまぁ簡単に書くとこれがコースマネージメントで要はルアーを通すコースをマネージメントするための全てだ。そして自分の経験から推理した通りに事が運べば大きな喜びを感じるのだ。

 

魚の大きさによって変わるヒラスズキの引き

バイトがあれば満足なのか? NOだ。では本題に入ろう。おっとその前にひとつ。ランディングが一番危険を伴うことを心に重く刻んでほしい。ではファイトの話に入ろう。ヒラスズキの性格からか75cm前後以上の個体は底を向くファイトが多いと俺は考えている。いっぽう、それより小さい比較的若い個体はジャンプをしたり、エラ洗いに移行するタイミングも早い。単純に言うと大きな個体はヒットした次の瞬間からボトムを目指しウエイトの乗るファイトとなり、若い個体は走る。走ると言ってもヒラスズキはシーバスだから走り自体は恐れるほどのものではない。ただ、稀に、ごく稀に「まじかよ」と言うくらい走る個体に出会う時もあるのだが。

 

ロングロッドのアドバンテージ

という感じの事を頭に入れつつ、ヒラスズキとのファイトは多くのことを頭に入れ、考えながら行わなくてはならない。相手との位置関係、深度、現場の水深や根やシモリ有無、足場となっている磯の張り出し具合、交わさなければならないすべての条件を瞬時に判断しなければならない。となると技術や経験以外に必要なのは道具である。ココで特筆しておくのはロッドだ。これはロングロッドが有利。長い竿は魚を上手く回してランディング場所に誘導することができる。もちろんヒラスズキを掛けるまでにも足元までルアーに仕事をさせられると言うアドバンデージはやはりデカい。おっと興奮して話がそれそうだ(笑)。

 

緊張感に溢れる浅場でのファイト

ファイトのシーンを想像して原稿を書くだけで、どうも興奮が止まらないようだ(笑)。ただ、実際のファイトは落ち着いてやるに限る。特に水深の浅い所でのファイトは物凄くスリリングで緊張感に溢れている。そんな浅場では、俺は「巻く」ファイトを選ぶ。兎に角「巻く」事で勝利を得ているように思っている。この場合は消耗していない元気な個体をアングラーの足元まで寄せることになるので、先に言ったようにランディングポイントがとても重要である。そして足場の周辺の岩でのラインブレイクも心配である。足場を含めた岸に、そう自分の立っている陸に寄せてくるのだから最初のマネージメントが肝心なのである。浅い所であるから沖で浮かすことの危険がある。こちらを向けることができた瞬間から一気に巻き寄せたい。そして立っている岩を回してグリップでランディングなのか? スロープ状の場所で寄せ波を味方にズリ上げるのか? そしてすべてマネージメント通りに事が運び無事にヒラスズキをこの手に収めた者は、何かを叫ぶだろう。

 

ファンキー山岡
ヒラスズキ釣りのスペシャリスト。サラシ、波、流れ、ストラクチャーなど、複合的な要素をインプットし、そこから理想的なルアーのトレースのコースを導きだす「コースマネージメント論」が多くのアングラーに支持される。

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