山内勝己|東京湾ナビゲーター 2月編

2016/02/15
総合 テクニック
いまさら聞けない「バチ抜けの超基本」教えます!

文=山内勝己

エキスパートが解説する「バチ抜けA to Z」

FISHING STATION!をご覧の皆様こんにちは、山内勝己です2月となり寒さも増し、寒さでフィールドに出るのも辛く感じ、コタツの恋しい時期ではありますが(笑)。私のホームエリアでは産卵終えた個体のシーバス、よくいう「アフターシーバス」が続々と戻り始め、そのシーバスを狙い、シーバス釣りの一大イベントであるバチ抜けシーズンが開幕します。そこで今月の「東京湾ナビゲーター」はこのバチ抜けについて書かせて頂きたいと思います。中級者、上級者のアングラーの方々はこのバチ抜けシーズンを何回も経験されていることと思いますが、今回はシーバス釣りを始めて間もない方、またあまりバチ抜けシーズンでの釣りをされた事のない方にバチ抜けとはどんなものか? こんな感じで基本的なお話をさせて頂きたいと思います。経験者の方はもう一度基本を見直す意味でご覧いただけると幸いです。

 

そもそも「バチ抜け」とは?

まずバチとは、エサ釣りでおなじみのゴカイ類・イソメ類の事を言います。バチ抜けとは、このバチ(ゴカイ類・イソメ類)がこの時期に産卵行動のため(底を離れて)浮遊し水面に浮いてくることをバチ抜けと言います。そして、遊泳力に乏しいバチ類は、冬場に産卵で体力を奪われたアフターのシーバスにとっても格好の捕食対象であり、体力回復のための重要エネルギー源となるのです。

 

バチ抜けの「タイミング」

このバチ抜けを利用したバチパターンをしっかりと成立させるには、タイミングが重要となります。それはバチが抜けるタイミング、時期は地域やフィールドによって異なるためです。全国的に見るとバチ抜けは早いところでは12月ぐらいから確認でき、大体春まで確認できます。ただ確認できたからと言ってシーバスがしっかりとバチを意識し、ベイトとして依存していないとなかなか成立しないのがバチ抜けパターンです。その点から考えると、1月後半から3月初めぐらいまでが最盛期になるかと思います。また、バチ抜けが起きるタイミングは基本的に夜間で、大潮・後中潮などで満潮と夕マズメが絡むような日で下げ潮を狙うのがセオリーとなります。

 

ここ肝心! 「アプローチの方法」

基本的な攻め方としては浮遊し水面を流されるバチを演出してアプローチしてあげます。一部の種類を除いてバチには遊泳力はほぼ無く、流れに乗って流されていくので狙うレンジは基本的に表層です。アップ(上流)・アップクロス(斜め上流)の方向からのアプローチであれば、流れの速さとリトリーブの速さを同じまたは若干リトリーブを速くして、ルアーを流れに同調させます。リトリーブの際ルアーからの抵抗を感じにくいのでテンションが分かりづらいかと思いますが、ラインテンションを“張らず緩めず”な感じでテンションを一定に保つ様にしてあげると、上手く流れにルアーを同調させやすいです。逆にダウン(下流)・ダウンクロス(斜め下流)の方向からのアプローチの場合、ルアーは下流側になり流れと逆らう向きになってしまうので、ルアーを流れに乗せてドリフトで流れに乗せてよりナチュラルに引くことを意識して流し込んであげます。

 

「タックル&ルアー」はどう選ぶのが正解?

バチ抜けを意識した釣りの場合、体力の回復していないシーバスがターゲットであることと、捕食の仕方的にも小さなバイトが多く、そのバイトをより乗せやすくするために比較的柔らかめのロッドが向いております。良く言われるところの、ティップがしなやかで乗せ重視なロッドがオススメです。また、ルアーは表層を攻めることのできるルアー、軽めのシンキングペンシルやバチのようにウネウネとしたアクションのジョイントルアー、またはシルエットの細めのルアーを私はメインで使用します。同じバチ抜けでも、ローアクションなルアーが良い場合、また逆にバチに似た動きをするルアーで反応の変わることも多いので、表層系ルアーでも幾つかをフィールドに持ち込むと攻めの幅も攻略の幅も広がるかと思います。また、基本は表層攻略になるのですが時にレンジが下がっている場面もあるので、中層からボトムまで探れるよう、ミノーやバイブレーションもフォロールアーとして持っていると良いかと思います。

東京湾ではこれからがバチシーズンの最盛期となります! ハマれば数釣りも大いに楽しめ、時にはサイズも狙えるシーズンなので、寒い夜がまだまだ続きますが、防寒対策を万全にしてフィールドでバチ祭りを是非楽しんで頂けたらと思います。

 

山内勝己
最低週3回の釣行を欠かさず、膨大なデータに基づいた旬な情報を皆さんにお届けする本企画のナビゲーター(案内人)。東京湾のシーバスシーンでいま最も注目を集めるアングラーのひとりで、論理的なスタイルと謙虚な人柄から多くのファンを持つ。総合釣り具メーカーのダイワ、ルアーメーカーのロンジンなどからサポートを受ける

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[ロッド] ダイワ|モアザンAGS 92L
[リール] ダイワ|イグジスト2510PE-H
[ライン] ダイワ|モアザン12ブレイド 0.8号
[リーダー] モアザンリーダーF 16lb
[ヒットルアー] ダイワ|レイジースリム
[ヒットルアー]  ロンジン|レビンライト