山内勝己|東京湾ナビゲーター 3月編

2016/03/18
総合 テクニック
メタルジグ=深場のイメージもあるが、シャローとの相性も良い。写真は水深2mほどのシャローから引き出した魚。ルアーはサムライジグ。

文=山内勝己

バチ抜け最盛期のいまこそ持つべき「もうひとつの視点」

FISHING STAITION!をご覧の皆様こんにちは、山内勝己です。3月に入り、春らしい暖かい日もあれば、まだまだ冬を感じさせるような寒い日もあり、気候的には安定しない時期ではありますが、確実に春はもう目の前まで迫ってきています。フィールドの状況も2月はバチシーズン真っ盛りと、私のホームではバチを意識した釣りがメインとなっておりました。3月もまだまだバチを意識した釣りを楽しめるのですが、バチ以外にも、アミ、ハク(ボラ稚魚)などのマイクロベイトも頻繁に見られるようになり、またエリアによってはイワシの接岸も見られ始めます。こうしてベイトを見てもフィールドでも確実に春を感じられるようになり、シーバス釣りもデイゲームで楽しめるシーズンになってきます。そこで今月の「東京湾ナビゲーター」はこの時期のデイゲームでの“あるルアー”を使った攻略法をご紹介させて頂きたいと思います。

 

春シーバス|メタルジグのキャスティングで狙う

まず、先に書いた様に春らしい気候な日もある3月ですが、水の中はといいますと、体力を回復し始めたシーバスもいますが、活性はまだ低い事も多く水温もまだ低く、こんな時の攻略としてボトム攻略が一つのキーワードとなることが多くあります。ボトム攻略に使用するルアーの代表格というと、バイブレーションとブレードベイトの二つを思い浮かべる方が大半かと思います。私自身にとってもこの二つのルアーはボトム攻略に欠かせないメインルアーとなるのですが、時にこの二つだと攻めづらい時があり、また同じボトム攻略でも違ったアピールの仕方をしたい!という時もあります。そして、そんな時に使用するのがメタルジグになります。

 

単調な釣りと思われがちながら、非常に奥深い釣り

メタルジグというと、イメージとして遠くに飛ばして巻く釣り、青物などに使用するイメージも強いかと思います。また、ルアーのイメージからなのか、単調な釣りしか出来ないようなイメージもあるかと思います。しかし、この単調な使い方が出来るルアーだからこそ、実は突き詰めれば奥の深いルアーだったりするんです。例えばワームを考えてみてください。ワームは誰もがご存知かと思いますが良く釣れるルアーになります。投げて巻けば釣れる、確かに釣れるルアーではあるんですが、このワームも釣れるルアーだからこそ物凄く奥が深いルアーになります。ご存知の方も多いと思いますが、ワームの名手で知られている、E社・G社のテスターのS氏、同じエリアで同じく私もワームを投げているのですが、ボコボコにやられた経験があります(笑)。それが大会であったりもするので、テクニックの差というのが歴然でした。

 

メタルジグの3つの特徴とは?

話しが逸れましたが、単調なイメージというのはアングラー側が勝手に決めている事で、そのルアーの特性をしっかりと掴んで使用すれば、奥が深くまたとても大きな武器となります。さて、ここから本題に入りたいと思いますが、メタルジグの特性は以下のようなものが考えられます。

  • 1.どんなルアーよりも飛距離が出る
    これは誰もが届いていなかった場所を攻めることができ、また他のルアーでは届かなかった沖のブレイク、そして遠くまで飛ばせるという事でもありますが、それだけ長くルアーを引いてこられる事に繋がるのでより長くシーバスにアピールする事が出来ます。それだけバイトの出るチャンスが長くなるという事に繋がります。

  • 2.ウェイトと形状から素早くしっかりとボトム(底)をとれる

  • 3.ルアーの経常的な巻き抵抗が少ない事からシャクル事での浮き上がりが早い

 

この3つの特徴を利用してボトム攻略の大きな武器とします

 

水深のある場所での使用法

基本的な使い方はキャストしてボトムを取ってから、2~3回シャクってまたボトムを取る、この繰り返しで探ります。水深のあるエリアでは、素早くボトムが取れるというのが最大の利点となります。水深があれば鉄板バイブ、ブレードベイトもボトム攻略のメインルアーになりますが、そこにメタルジグを加える事で二つのルアーと違ったルアー自体の持つアピールにより攻めの幅を広げます。また、沈みがどのルアーより速く、また浮かせやすいという特徴を利用して細かいピッチでの幅でアピールする事ができます。

 

水深の浅い場所でも。シャクリとリーリングとテンポを変えるのがとても大切

そして水深の無いエリアでも使います。この場合ブレードベイトや鉄板バイブでは攻めきれないのがほとんどです。この様な状況の時にメタルジグの特性を活かせばシャローエリアを攻め易いのではないか?そんな考えから、水深2mほどのエリアで使用した時にハマり、そこでメタルジグの有効性が実際に明確になりました。使い方は先に書いた様に基本は数回シャクッテ落としてボトムをとる、この繰り返しなのですが、応用編としてシーバスの状況に合わせてピッチの幅と動きの距離を変えます。基本的な釣り方は、1シャクリに対してリールのハンドルは1回転、このハンドルの回転を変える事でルアーの動き(移動)のピッチも変えます。例えば、2~3シャクリに対してリールのハンドルの回転を1回転と、シャクリに対してリーリングの数を少なくすれば、細かいピッチでの距離で誘う事ができます。これは、その日その状況に合わせて当たりを探すことで釣果により繋がるかと思います。

メタルジグ、シーズンでは夏など暖かい時期、また単調なイメージのルアーになりますが、ボトム攻略の一手として試して頂けたらと思います。画像は水深2mほどの遠浅のエリアでのボトム攻略で捕れた1本(サムライジグ)。もう1枚は水深のある船道でのボトム攻略での1本です(グリード)。

 

山内勝己
最低週3回の釣行を欠かさず、膨大なデータに基づいた旬な情報を皆さんにお届けする本企画のナビゲーター(案内人)。東京湾のシーバスシーンでいま最も注目を集めるアングラーのひとりで、論理的なスタイルと謙虚な人柄から多くのファンを持つ。総合釣り具メーカーのダイワ、ルアーメーカーのロンジンなどからサポートを受ける

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使用タックル
[ロッド] ダイワ|モアザンAGS 93ML “DEMON POWER COMMANDER”
[リール] ダイワ|16セルテート2510PE-H
[ライン] ダイワ|モアザン12ブレイド 0.8号
[リーダー] ダイワ|モアザンリーダーF 16lb
[ルアー] ロンジン|グリード
[ルアー] ダイワ|サムライジグ