山内勝己|東京湾ナビゲーター 4月編

2016/04/26
総合 テクニック
理論派プロが教える、絶対に知っておきたい「ふたつのルアーローテーション」。写真のシーバスはキックビート55でキャッチ。

理論派プロが実践するルアーローテーション術を知る

FISHING STAITION!をご覧の皆様こんにちは、山内勝己です。4月に入り春本番を迎え、気候も暖かく過ごしやすい季節になりました。フィールドの状況と言いますと、私がホームとしている東京湾の千葉県内房域はシーバス釣りの一大イベントとなるバチシーズンも収束しひと段落といった感じですが、丁度今時期は潮の動くタイミングが夜から昼に移り変わり始める時期、またベイトも豊富になる事からデイゲーム・ナイトゲーム共に釣果への期待がもてる時期にもなります。そう考えると、バチシーズンではバチの抜けるタイミングでは寝不足になる日々が続き、この時期は昼も夜もシーバス釣りが楽しめる、そう考えると結局寝不足の日はまだまだ続きますね(笑)。こうしていつでも楽しめる釣りという事も、シーバス釣りの魅力ではないかと思います。さて、今月の内容になりますが、フィールドに立ちシーバスからのコンタクトを得る為にアングラー側がアプローチとしてする手段として「ルアーローテーション」があります。そこで今回はこの「ルアーローテーション」について書かせて頂きたいと思います。

 

ふたつのルアーローテーション

先ずルアーローテーションとは、状況に合わせていくためのアングラー側の作業となります。状況に合わせるとは何でしょうか? 私的な考えになりますが大きく分けて二つあります。

 

  1. 「その時のシーバスの状況に合わせるローテーション」
    例えば、カラーローテーションやレンジ攻略の為のルアーローテーション、これはその時のシーバスに合った、ようはその日のシーバスの反応のある何かを探る作業になり、これはシーバスの状況をに合わせたローテーションになります。
  2. 「フィールドの状況に合わせるローテーション」
    これは何かというと、前者はシーバスに対しての作業であるのに対して、こちらはフィールドの水深や流れの強さ、または地形の変化に対してどう攻めたいか?という問題、フィールドの状況に対してや自分のイメージに対して攻めやすくするためのローテーションになります。

 

「フィールドの状況に合わせる」とはどういうことか?

二つの意味を持つローテーションですが、今回は二つ目「フィールドの状況に合わせるローテション」にスポットを当てて解説させて頂きたいと思います。このフィールドに合わせるローテーションですが、そんなの当たり前だよ!と思われた方も多いと思います。しかし、私はそこをしっかりと意識して行うのとそうでないとでは大きく差が出ると思っております。これを掘り下げて考えてみると、自分がイメージしている攻め方に対してしっかりとしたルアーセレクトをすれば、勿論ストレスなくそのフィールド、または状況に対してしっかりとアプローチしてあげることができ、逆に無理をしたアプローチであればシーバスに対しても無理をした不自然なルアーの見せ方にも繋がってしまいます。結果、それは1キャスト1キャスト損をしたアプローチになってしまうのです。シーバスからのコンタクトを得るのにはより自然にルアーを見せる事が大切で、それには無理のないアプローチ、これがとても大切になるのです。

 

バイブレーションを例に解説してみましょう

解り易く解説するのに、バイブレーションを例に出してみたいと思います。今ではサイズやウェイト・素材など様々な種類がありますが、ひと昔前のイメージとしては、水深のある場所でのディープ攻略のルアーとしての認識されることの多かったルアーかと思います。この時のバイブレーションで水深の無いシャローエリアを攻めようとすれば、ロッドを目一杯立てて速く巻く、この様に無理なアプローチで攻めなくてはならない感じだったかと思います。こんな感じでシャローは攻められなくは無かったですが、結局はその無理なアプローチに対して反応してくれるシーバスを釣っていただけで、これは“シーバスの状況に合わせたアプローチ”であって、“フィールドに合わせたアプローチ”ではなかったのです。これを今の豊富なバイブレーションで攻略しようとすれば、フィールドに対して攻め易いローテーションに繋げることができます。

 

無理のないアプローチが釣果アップの秘訣です

写真のシーバスは、フィールド・地形の変化に対してイメージ通りローテーションさせ、無理なくアプローチして獲れたシーバスになります。

  • ブレイクからカケアガリを通しシャローで食わすイメージで使用したキックビート55
  • シャローエリアの沈み根の上をしっかりとルアーを見せるのに速い誘いではなく、デイゲームにしてはスローな誘いでバイトを出したモアザン シリコンバイブ58S
  • ブレイクに着く深いレンジにいるシーバスにダイレクトにアプローチするのに使用したキックビート55ヘビー

この3つのルアーは素材が違うものもあり波動としての差もルアーローテーションに含まれますが、攻めのイメージに対して無理ないアプローチで、しっかりとルアーを見せるというのを前提にしたアプローチで反応を得ることができた魚だと思います。「フィールドの状況に合わせるローテーション」。意識的な物言いになりますが、攻める上で攻めやすいアプローチ、無理のないアプローチを意識することで釣果は大きく変わってくると思っております。

 

山内勝己
最低週3回の釣行を欠かさず、膨大なデータに基づいた旬な情報を皆さんにお届けする本企画のナビゲーター(案内人)。東京湾のシーバスシーンでいま最も注目を集めるアングラーのひとりで、論理的なスタイルと謙虚な人柄から多くのファンを持つ。総合釣り具メーカーのダイワ、ルアーメーカーのロンジンなどからサポートを受ける

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使用タックル
[ロッド] ダイワ|モアザンAGS 93ML “DEMON POWER COMMANDER”
[リール] ダイワ|16セルテート2510PE-H
[ライン] ダイワ|モアザン12ブレイド 0.8号
[リーダー] ダイワ|モアザンリーダーF 16lb
[ルアー] ダイワ|モアザン シリコンバイブ58S
[ルアー] ロンジン|キックビート55
[ルアー] ロンジン|キックビート55ヘビー